アート

【話題の展示】個展『NEOrient』┃44万人超が虜。写真家RKの作品の魅力とは?

BRUTUSCOPE

No. 912(2020.03.16発行)
WORK WEAR 働く服は美しい

まだ誰も見たことのない光景を写し出した、写真展が開催中。

 2月末現在、インスタグラムのフォロワーが44万人を超える、人気ストリートフォトグラファーがRK。彼の写真がこれほど多くの人を魅了するのは、まだ誰も見たことのない光景を、写真として見せているからだろう。それは絶景とも違う彼独自の世界観。奥行きのあるダイナミックな構図とパンフォーカス気味に撮影された被写界深度の深い写真は、手前にも奥にも絶妙な塩梅でピントが合い、色彩や陰影のコントラストを強調することで、エッジの利いたソリッドな世界を表現している。
 そんなRKの写真の魅力を存分に味わえるのが、現在、渋谷のディーゼル アート ギャラリーで開催中の個展『NEOrient』だ。真紅の色合いが印象的な写真を中心に、国内外で撮影された代表作はもちろん、未発表の作品も多数展示。最大1030×1287・5㎜の大きさで表現されたフォトアクリル作品は驚くほど鮮明で、アクリル越しにリアルな光景を見ているような臨場感が楽しめる。
 さらに新たな試みとして、新宿でのスケボーシーンや降雨の街並みなど、音が感じられる写真を表面に印刷したピクチャーレコードを制作。撮影時に録音された周囲の音にBGMをのせたレコードを聴くことで、想像力が喚起され、写真をより立体的に楽しめるようになっている。
 インスタグラムでは決して味わえないRKの写真の真価を、ぜひ会場で体験したい。

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『NEOrient』

〜5月21日渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催中。11時30分〜21時。不定休。無料。展示作品は一部を除いて購入も可能。「これまで誰も見たことがない」とRKが話す、中国・鳳凰県の鳳凰古城や重慶の写真や映像、レコードなど、会場には計32作品が展示されている。

RK

アール・ケイ/1982年茨城県生まれ。iPhoneによる撮影・作品作りからフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。2018年4月にフリーランスに転身。現在、国内外で活動中。

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Hiroya Ishikawa

本記事は雑誌BRUTUS912号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は912号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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