ファッション

ブルコのカバーオール/レッド・ウィングのペコスブーツ 黒須嘉一郎●カスタムビルダー

プロの仕事服

No. 912(2020.03.16発行)
WORK WEAR 働く服は美しい
ショップ奥にある工場で、2人の従業員と共に毎日作業している。

危険を伴う現場なので、 自然と選ぶ服が決まってくる。

 予約は3年待ち。ハリウッド俳優や海外のポップスターなど、世界中のバイカーから依頼が殺到する、カスタムビルダーの黒須嘉一郎。ハーレーダビッドソンとBMWを中心に扱う車種は多岐にわたり、ハンドメイドで個性が光るカスタムバイクを生み出し続けている。

「溶接で火花が散ったり、金属を削ったり、油を使ったりと、危険を伴う作業のため、防護服としてツナギを選ぶのは必然でした。一時期は、味が出やすい白を着ていたこともありますが、一日のほとんどをツナギで過ごすので、油で汚れているのは、どうかなと。今は、襟付きで汚れが目立たない〈ブルコ〉のネイビーを着用しています。気を使わずにガシガシ使うので、長持ちさせるためにメンテナンスは必須です。油や汚れがついたままだと、そこから生地が劣化してしまうので、毎日の洗濯は欠かしません。それでも破けてしまったところは、リペアをして愛着のあるものになっています。ただ、安全が第一なので、“もう着られない”という状態になれば、買い足す。そうやって、かれこれ10年近く、同じモデルを愛用し続けています」

 そして、ツナギと同様にリペアを繰り返しているのが、〈レッド・ウィング〉のペコスブーツ。

「最近、ビブラムソールに張り替えたばかりで、水や油で濡れた床でも安心のグリップ力です。文字通りエンジニアブーツが我々の安全靴ですが、重いものが足に落ちることはめったにない。それよりも動きやすいソフトな履き心地を重視しています」

〈ブルコ〉のツナギは、背中にショップ名がプリントされたカスタムメイド。

マスクを装着して、火花を散らしながらバイクフレームを溶接する。

すべてワンオフで作られる金属製パーツ。ビニールテープには、配線の先に繋がるパーツ名が細かく記されている。

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くろす・かいちろう

1970年埼玉県生まれ。2000年、〈チェリーズカンパニー〉を開店。12年から3年連続で、ヨコハマホットロッドカスタムショーのベストオブショーを獲得。

photo/
Tetsuo Kashiwada
edit&text/
Keiichiro Miyata

本記事は雑誌BRUTUS912号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は912号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.912
WORK WEAR 働く服は美しい(2020.03.16発行)

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