ライフスタイル

【大阪生まれのグッドデザイン】気鋭職人がつくる雑貨、家具、シャツ、デニム

プロダクトの正解

No. 911(2020.03.02発行)
大阪の正解

その土地ならではのグッドデザインがある。大阪の場合、機能美はもちろんだけど、ちょっとしたユーモアの精神も不可欠なのかもしれない。気鋭の職人たちが作り出す、唯一無二のプロダクトの数々を収集してみた。

SUITAGAMAの マグカップとプレート

吹田の窯で生まれるミニマルデザインな陶磁器。

吹田市の陶磁器工房と高槻市のデザインスタジオMOTONにより製作される器シリーズ“SUITAGAMA”。質実剛健、コンクリートむき出しのようなルックスだけど、その味わいは白土をベースにしている素地の質感だけにあらず。ザラッとした外側の手触りと透明の釉薬で光る内側のツヤの対比がポイント。ろくろ職人の手作業で口当たりも問題なし。シンプルだけにとどまらない、がブランドのテーマだ。マグカップ3,000円、プレートS 2,000円。●SOF/高槻市大手町5−29☎072・647・4837。13時~19時。火曜・水曜・木曜休。

frescoの ガラスボウル

透き通らないガラス、淡いグラデーションの妙。

ガラス工芸作家の辻野剛さんが率いる和泉市の工房。このシリーズの特徴は、まず手仕事ならではのランダムな歪み。そしてどこに置くか? 何を入れるか? により表情を変える、おぼろげな色とかすかな透明度。そこに趣がある。パウダー状の色ガラスを混ぜて作られる、この不思議な色合いは霧や靄など日本の風土ならではの空の状態を表しているのだそう。左から/ボウルS 4,800円、ボウルSS 4,200円。●RICORDO/大阪市中央
区伏見町3−3−3 芝川ビル201号☎06・6210・3959。12時~19時。月曜・火曜休。

粂井製作所の オーダーメイドチェア

ユーモアを心得る木工作家の人懐っこい丸い椅子。

モダンな家具だけでなく、一点一点異なる珍妙なフレームだったり。目指すのは全体のフォルムを見てちょっと笑ってしまうようなものを、という木工職人の粂井仰さん。そんな彼が製作したのはどこか人懐っこい3本の丸い脚が特徴のチェアだ。カメラの三脚のようにガタつきにくい構造、そしてオーク材を最小限に抑えているため軽量。座面に革などを張ることも可能。オーダーメイドチェア88,000円。●粂井製作所/大阪市此花区梅香1−14−9☎なし。オーダーの相談はgookumei@gmail.comまで。Instagramは@kumeiseisakujyo。

Yellow HAMMERの サンダーペンダントライト

ストリートアートの遊び心を生活プロダクトに。

モビールのようなユニークな稲妻ルームライト。製作しているのは金属加工のアーティストGRAND COBRA、グラフィティライターZENONE、アパレルブランドのTHE UNIONの合同チームで、各得意分野を活かし生活プロダクトに挑むというプロジェクトだ。大阪ローカル発のストリートアートとデザインの遊び心を部屋の刺激に。サイズはタテ45㎝。60Wまで対応。カラーは赤と限定で白も。18,000円。●Candyrim/大阪市西区南堀江1−14−9 StoRK Apartment 南堀江1F☎06・66
16・9027。13時~20時(土・日・祝12時〜)。無休。

maemuki suit!の オーダーメイド・タオルシャツ

とにかく触っていたくなるタオル生地を改良したシャツ。

谷町の小さなオーダーメイドスーツ工房が新提案するシャツに注目を。テーラーの小西宏和さんがタオル生地に魅了され、5年かけシャツに合うよう改良。ずっと肌に触れていたくなる優しい一品だ。襟や袖、サイズはオーダーでオーガニック栽培されたブドウなどで染色した生地から選ぶこともできる。左から/無農薬ブルーベリー染めのオーガニックタオルシャツ25,000円~、タオルシャツ21,000円~。●maemuki suit!/大阪市中央区安
堂寺町1−5−2 共栄ビル1F☎06・6809・5424。予約
制。ショールームは月曜・金曜・土曜13時~18時。

DENIM MADNESSの オーダーメイド・デニム

細部までこだわり抜く、自分流のワガママな一本。

土佐堀のデニム職人、石野直人さんが構えるアトリエ。合言葉は“個人に寄り添ったジーンズ”ということでシルエットはもちろん、ポケットなど細部や各パーツに至るまでとにかくワガママな一本を目指すことができる。選べる生地も旧式のシャトルで織られたものをはじめ30種類以上と豊富なのも嬉しい。完成までは2ヵ月ほど。左から/セルヴィッチデニム、ネップデニム各28,000円~。●DENIM MADNESS/大阪市西区土佐堀1−4−2 
西田ビル2F☎06・6940・6677。11時~20時(金14時
~、日〜19時)。月曜・祝日休。

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photo/
Akira Yamaguchi
text/
Yusuke Nakamura

本記事は雑誌BRUTUS911号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は911号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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大阪の正解(2020.03.02発行)

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