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【2月28日公開】バカリズム原作『架空OL日記』映画化!

BRUTUSCOPE

No. 910(2020.02.15発行)
キッチン
バカリズム 1975年福岡県生まれ。ピン芸人としてバラエティ番組に数多く出演する傍ら、2014年からは脚本家としても活躍。代表作にドラマ『素敵な選TAXI』、ドラマ『黒い十人の女』等。

脚本家・バカリズムの人間観察力を探る5つの問い。

Q1 
キャラクターとして惹かれるのはどんな人物?
バカリズム
とにかく、どこにでもいる普通の人が好きですね。映画『架空OL日記』のメンバーにしても、細かく掘り下げているから割とキャラが立っているんですけど、現実にいたら、平凡で素朴なOLさん。そういう地味な人が、ちょっとしたことに喜びを感じたり、本人なりの小さなルールを実践していたり、それを見つけるのが好きです。
Q2
全く興味が持てないのはどんな人物?
バカリズム
恋愛体質な人間ですね。そもそも、僕は恋愛ものをほとんど描いてきていません。ドラマ『黒い十人の女』では不倫をテーマにしましたが、あれは十股不倫という現象そのものを描きたかっただけで、恋愛とはちょっと違う。なぜ人の恋愛を見せられなきゃいけないのかわからないし、恋しているやつには心から「どうでもいいわ」と思います。
Q3
あまりにも自然なセリフの言葉遣いの秘訣は?
バカリズム
多分、僕が脚本家じゃないからだと思うんですよ。ドラマとか映画をあんまり観てきていないから、セリフの作法みたいなのが自分の引き出しにない。使っているのはコントの作法なので、もうちょっとリアルで、無駄を削ぎ落としたやりとりになっていて、だから逆に、普通のドラマにはないリアリティが出ているんじゃないかなと思います。
Q4
最近日常生活で耳にした、気になる言葉は?
バカリズム
「サロペット」。別に言葉自体はいいんですけど、絶対「オーバーオール」って呼んでただろ、ってやつが急に新しい単語を誇らしげに使うのに違和感を覚えます。前の言い方も散々使ってきたのに、なに急にその言葉が流行ったからって当たり前に乗っかってんだよっていう。ダサかった過去を隠蔽して今時ぶるやつらは気色悪いですね。
Q5
脚本家としての自分に影響を与えたカルチャーは?
バカリズム
ヤンキー漫画ですかね。『BE−BOP−HIGHSCHOOL』とか『湘南暴走族』とか、メジャーどころは通ってきました。今に影響していることがあるとすれば、物語の終わらせ方。ヤンキー漫画は大体結末が潔いんですが、僕も後味が悪いとか、考えさせるものは作りたくない。スッキリ終わらせたいと感じるのは、知らずに影響されていることかも。
©2020「架空OL日記」製作委員会

『架空OL日記』

原作:バカリズム『架空OL日記』(小学館文庫)/監督:住田崇/脚本:バカリズム/出演:バカリズム、夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩ほか/普通のOLたちの日常を描いた、2017年放送の連続ドラマ映画化! 2月28日、全国公開。

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photo/
Tetsuya Ito
styling/
Megumi Takahashi
hair&make/
Naomi Muramatsu
text/
Emi Fukushima

本記事は雑誌BRUTUS910号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は910号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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