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PARCO MUSEUM TOKYOで奥山由之と篠崎恵美の企画展が開催!

BRUTUSCOPE

No. 909(2020.02.01発行)
もっと おいしいコーヒーの教科書
対象物が"光よりも美しいかどうか"が写真に収める基準となっている奥山にとって、花は「間違いなく、光よりも美しいもの」だという。会場には、これまでに奥山がアトリエで撮影してきた花の作品の一部とともに、篠崎による生きた草花を用いたインスタレーションを展示。展示された花々は、枯れてしまう前にドライフラワーに加工して会期途中より会場で販売予定。

〝花〟が呼び起こす、あたたかでなつかしい記憶。

 写真集や展覧会などでの作品制作から、広告、MVまで幅広く活躍する写真家・映像作家の奥山由之と、草花でのクリエイションで注目を集める〈edenworks〉の篠崎恵美。奥山が現在も撮影を続ける花を被写体とした作品群を通して交流を深めてきた2人が、2月16日まで、渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで企画展『奥山由之×edenworks exhibition “flowers”』を開催中だ。

 事の始まりは、奥山が、自らのアトリエとして自身の祖母の邸宅を使い始めたこと。祖母の面影を思い出し、生前に彼女がよく生けていた“花”を撮りたいと思い始めたのだという。ちょうどその頃、たまたま共通の友人を通じて会った篠崎から「撮影などのために用意し、余ってしまった花を捨てたくない」という話を聞き、2人の密なやりとりは始まった。撮影が決まって以降、奥山は毎週、篠崎から廃棄される予定の花を受け取り、アトリエで撮影。花を提供する篠崎は、写真に収められた花を見て何を感じたのだろうか。

「奥山さんに渡している花は、花屋さんに並んでいるような綺麗で生き生きしたものではなく、“捨てられてしまうもの”です。でも、写真に収められた花たちを見ると女性のように美しかった。切なさと儚さだけでなく、その瞬間を精いっぱいに生きる力強さを感じさせられたんです」

 本展は、奥山の撮った“花の写真”と篠崎が選んだ“生花”という2つの“花”によって構成される。会場のコンセプトは、奥山が花の撮影を行っている“祖母の邸宅”。それも、現在の邸宅をそのまま再現するのではなく、生前に祖母が過ごしていた頃のようなあたたかな空間を表現している。本展について、2人は次のように話す。

「今回は“花”というモチーフによって、“祖母の邸宅”を表現しているので、写真だけを見てほしいわけでも、お花だけを鑑賞してほしいわけでもありません。この空間全体を通して、訪れた方それぞれが持っている祖父母や家族とのあたたかい記憶と触れ合ってもらえたらいいなと思っています」

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『奥山由之×edenworks exhibition „flowers„』

〜2月16日、PARCO MUSEUM TOKYO東京都渋谷区宇田川町15−1 渋谷パルコ4F☎03・6455・2697)で開催中。10時〜21時(入場〜20時30分)。入場料一般500円、学生400円、小学生以下無料。

photo/
Yoshiyuki Okuyama
text/
Konomi Sasaki

本記事は雑誌BRUTUS909号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は909号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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もっと おいしいコーヒーの教科書(2020.02.01発行)

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