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依頼主と働き手を繋ぐなんでも相談できる街角のコンシェルジュ。『LULU DANS MA RUE』●Paris

Coming Soon?? |日本に来て来て、あの店、このサービス!

No. 909(2020.02.01発行)
もっと おいしいコーヒーの教科書
最初に開いたサン・ポールのキオスク。パリ市ほか企業や団体の協賛を受け、現在9つのキオスクがオープン。

このサービスの魅力は?

1. 短時間の仕事をしてくれる地元住民を紹介。
2. ネットがなくても街中のキオスクで相談可。
3. 近隣住民と知り合い助け合うネットワークに。

 2015年、マレ地区の使われなくなった新聞雑誌販売のキオスクが〈リュリュ・ダン・マ・リュー〉のコンシェルジュリーに生まれ変わった。これはコンシェルジュが常勤する、市民の市民による市民のための各種サービス派遣相談所である。

 依頼主は荷物や家具を動かしたり買い物に行ったりするのも困難な高齢者や、留守中の犬の散歩や植物の水やり、棚の取り付けなど、ちょっとしたことを頼みたい都市生活者。片や、仕事を請け合うのは、誰かの役に立ちたいと願う退職者や、なかなか仕事が見つからない若者や学生など。こうした需要と近所で仕事を請け負う人(リュリュと命名)をコンシェルジュが仲立ちする新システムで、発足から4年で大躍進を遂げた。

 登録するリュリュは現在約900人。年齢や専門業務は様々だが、選ばれ、訓練を受けた彼らのサービスには保険もかけられ、料金も明確で安価(植物の水やり、買い物代行が10ユーロ/30分。税額控除でさらにその半額に)。何より、近所のコンシェルジュに直接相談でき、依頼者もリュリュも近隣住民という身近さが、心地よいコミュニティを育んでいる。

 ネットを通じて多くのことが可能になったが、やはり人と人とがリアルに触れ合い、繋がる「場」に自然、人は集まってくる。互いの役に立つことで育む地域の小さな経済活動の可能性は大きい。

裁縫、アイロンがけ、鍵の受け渡しなど、わかりやすくイラストで描かれたお助け業務。

依頼人もリュリュも立ち寄るキオスク。近所の人が持ち寄る古本やインテリア雑貨で和める場所に。

モバイルリュリュもあり、キオスクのない区の屋外マルシェ開催日に稼働。

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『LULU DANS MA RUE/リュリュ・ダン・マ・リュー』
●Kiosque Saint Paul 103, rue St. Antoine(正面の歩道), 75004 Paris。10時30分~13時(土~13時30分)、14時30分~18時30分。金曜午前・日曜休。https://www.luludansmarue.org

photo/
Shiro Muramatsu
text/
Chiyo Sagae
edit/
Kazumi Yamamoto

本記事は雑誌BRUTUS909号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は909号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.909
もっと おいしいコーヒーの教科書(2020.02.01発行)

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