アート

[11月16日〜] 『ダムタイプ|アクション+リフレクション』、東京都現代美術館でスタート。

BRUTUSCOPE

No. 905(2019.11.15発行)
ニッポンのホテル。
Dumb Type 《S/N》 photo: Yoko Takatani

キュレーター・長谷川祐子が語る「今、ダムタイプを展示するということ」。

昨年、ポンピドゥー・センター・メスで8万人もの動員を記録した『DUMB TYPE: ACTIONS + RÉFLEXIONS』。本展はその増補改訂版だ。両展を企画した日本を代表するキュレーター・長谷川祐子に聞いた。

まず、ポンピドゥー・メスでの展示について教えてください。
長谷川祐子
私はメスで、1970年以降の日本の現代アートを建築やファッションなどを含めた形で紹介する『ジャパノラマ』展を企画しました。その時、館の方から注目すべきアーティストの個展も依頼されて、ダムタイプの個展を企画したのです。
なぜダムタイプだったのでしょう?
長谷川
ダムタイプの作品は舞台芸術ですから、展示には不向きなんですね。でも近年、高解像度映像や高精度音響のための装置が開発されたことで、よりアクチュアルなインスタレーションが可能になった。加えて近年の「コレクティブ」であることが見直される機運。もともとダムタイプはコレクティブな姿勢で発信してきましたから、表現のかっこよさに加えて、その姿勢も再注目されている。そして何より、ダムタイプ自身が新作の制作に向かっている。まさに機は熟したと、私は感じました。
では、都現美ではどのような展示を?
長谷川
個展のメリットはアーティストの活動全体を俯瞰できることです。メスではメンバー個々の活動も紹介しましたが、今回は4K映像など最新技術を駆使して、ダム
タイプとしての活動に焦点を当てています。ダムタイプはダムだけに、空気感を醸成するのがとても上手です。ぜひ心を開放して、その気を体感していただければと思います。
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『ダムタイプ|アクション+リフレクション』

11月16日〜2020年2月16日、東京都現代美術館で開催。10時〜18時。月曜休(1月13日は開館)、12月28日〜1月1日・14日休。常にスタイリッシュであり続けるパフォーマンス集団、ダムタイプの35年間を概観できる大型個展。時代はダムタイプを求めている。https://www.mot-art-museum.jp

Dumb Type 《pH》 photo: Shiro Takatani

はせがわ・ゆうこ

キュレーター。世界で活躍する第一人者。『深みへ−日本の美意識を求めて』(ロスチャイルド館)ほか展覧会企画多数、著書多数。東京都現代美術館参事。東京藝術大学大学院教授。

ダムタイプ

1984年、故・古橋悌二を中心に結成されたパフォーマンス集団。身体や音楽からデジタルメディアまであらゆる表現を駆使する彼らは、2020年3月、ロームシアター京都で新作公演も予定。http://dumbtype.com

text/Kaz Yuzawa/

本記事は雑誌BRUTUS905号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は905号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.905
ニッポンのホテル。(2019.11.15発行)

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