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[11月27日配信シングルリリース] 池袋発、行先未定。巷の音楽通たちをざわつかせる、新星バンド〈illiomote〉

BRUTUSCOPE

No. 905(2019.11.15発行)
ニッポンのホテル。

カッコよすぎてどうしよう!?? 漫画家・渋谷直角がシビれた、幼馴染みユニット。

池袋発、行先未定。巷の音楽通たちをざわつかせる、新星バンド〈illiomote〉。何にも似つかない、圧倒的に新しい音楽とは?

漫画家渋谷直角さんはここ数年、新しいインディー音楽を求めて、ライブハウスやレコ屋に通い詰めている。自分の目と耳で探したい、という彼が「今、とにかく早く紹介したい」と暴走気味に応援しているのがilliomoteというバンド。弱冠21歳にして、ルーツレゲエの乾きとHIPHOPの湿気と、おまけに90年代USオルタナの情緒までもがドロドロに溶けて純化したような音。でも誰にも似ていない、確実に今カッコイイ音楽を鳴らす2人! スゴイんです、illiomote! これが初めての取材。若さヤバめ、でも共感多め。決して「YouTube世代の〜」とかじゃ括れない2人を直角氏、自らがインタビュー。

2歳からの幼馴染みだとか?
MAIYA(写真左、以下M)
2人とも池袋で、保育園、小中高と一緒です。でも高校は荒川区の、めちゃ卍みたいな。
YOCO(写真右、以下Y)
短ランとかギャルとか。治安悪めの(笑)。
M
そこで軽音部に2人とも入ったんですよ。中学のときから「高校で絶対バンドやろうね!」って言ってたから。バンドで大会とかも出て。
Y
でも、ウケが悪くて。審査員の人に「顔だけはいいよね〜」とか言われて。でも1人だけ、「いいね」っていう人がいて、その人がレーベルの新人発掘の人で、ずっとお世話になってます。
最初の音楽体験って?
M
父がレゲエミュージシャンなんですよ。PJバンドって知ってますか?
え? PJって、ジャパニーズ・レゲエのパイオニアみたいな人だよね。
M
PJさんと一緒にやってた人で。うちらにルーツっぽい要素あるのは父の影響。お母さんも黒人音楽、プリンスが泣いちゃうほど好きで。今も『パープル・レイン』聴いては泣いてる(笑)。
Y
私は、小さい頃はなぜかスナックで「涙そうそう」歌ってお小遣いもらったりしてました(笑)。
あと、祖父がジャズのビッグバンドで演奏してたらしいです。紅白とかで。

すごいな。ツインギターとボーカルとサンプラーを組み合わせる今の演奏スタイルはいつから? 
M
前はギターだけだったんですよ。今年やっとパソコン買えて、トラックも作れるようになって。なので、今のスタイルになったのは今年から。
illiomoteの音ってミクスチャーすぎて、「誰々っぽいな」と思う感じがないから、誰の影響なのか、ずっと不思議で。
Y
「今っぽく」とか、それらしくやるのって簡単じゃないですか。でも大学とか仕事とかいろんなものを捨てて、わざわざやる音楽じゃない気がするんです。本当にやりたい音を、時間かけてもいろんな組み合わせを試して、長い音楽人生でいつか見つけていくのかな、って思います。
M
レゲエやラスタとかも好きだけど、音楽って色々な背景があるわけで、自分たちの音にとなると、気軽には取り入れられない、というか。
Y
あるね。宗教とかも関係するだろうし。
M
お父さんにも言われる。音楽にはその国の文化や歴史がある、って。音楽やるのって結局、その人の聴き方や考え方が問われると思う。あ、こないだ、誕生日にお父さんから電話きて、「ブルータスの取材? あんま調子に乗るなよ」って(笑)。
Y
あははは。ヤバ!
M
「お前は、偉大な先人の上に乗っかって音楽やってるだけだ。もっと練習しろ!」「はい、すいません……」。私、誕生日だよ? マジで!(笑)



iPhone写真と動画だけで自作した「In your 徒然」PVのローファイ感に中毒者続出。

物販では自作ステッカーも。

マネージャーから借りたままのサンプラーはいつの間にかギャル仕様に……。

レパートリーは「うーん、10曲はあるかな?」。

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illiomote

イリオモテ/MAIYA(左)・ギター、YOCO(右)・ボーカル&ギター。11月30日、江ノ島OPPA−LAでのイベント『Switch』に参加。また、11月27日に配信シングルがリリース。ツイッター @nekonootiri へ。衣装提供:KINSELLA(一部私物)

photo/Yuki Aizawa text&comic/Chokkaku Shibuya/

本記事は雑誌BRUTUS905号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は905号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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ニッポンのホテル。(2019.11.15発行)

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