1軒で二度おいしい! 酒場+αで進化する酒場。

ハイブリッド

No. 899(2019.08.16発行)
ますます!おいしい酒場。

美酒美食へのあくなき探究心と、己の理想を追求する店主たちにより、店作りはどんどん自由になってきている。例えば、武蔵小山に昨年オープンした〈エメ〉。「食べ物だけでなく心も満たしてくれるトータルな心地よさを体現できる場所を作りたいと思っていたんです。そんな時、植物店の緑のファサードの奥に広がるこの理想の物件に出会えたんです」と、店主の武藤恭通さんは言う。店内では、国内外で経験を積んできた武藤シェフがこれまでのつながりで出会った信頼のおける作り手たちの調味料やスパイスなども販売。同じように、〈クインディ〉や〈トラウ〉といったグローサリー併設の店や、うつわのギャラリーを併設した〈アエル〉など、実際に店で使っている調味料やうつわを併設のショップで扱う店が目白押し。客はその使い心地をレストランで実感して、気に入れば家でも楽しむことができるのだ。また、渋谷や代々木八幡で人気のビストロを手がける原太一シェフの新店〈ライク〉も注目だ。「いつかこういう“遊び”をやってみたかった」と、店内にはこだわりのスピーカーにバンドセット、DJブースも完備。音楽好きのシェフならではの計らいで、不定期で音楽イベントなども開催するそう。酒場+植物、食材、うつわ、音楽、アート……。食がつなぐ様々なプラスαで、酒場はもっと自由に、もっと楽しく進化している!

フレンチ×植物店 | Eme (武蔵小山)

緑のトンネルを抜ければ、バスク料理の名店に出会える。「店名には、好きな人、大切な人とモノが集い、おいしい食事やお酒が楽しめる、という思いを込めました」と武藤シェフ。〈Eme〉は、フランス語の「aimer=愛する」の発音記号[ε(e)me]に由来する。フランス郷土料理、中でもバスク料理を中心に滋味深い料理が楽しめる。

多国籍料理×ライブスぺース | LIKE (白金台)

広々とした店内はステージを設けたフロアとバーカウンターを設けた2フロア構成。

おいしい! 好き! を追求したオリエンタル酒場。

「旅する中で感じたアジア諸国の食に対するポテンシャルと刺激をアウトプットできる空間を作りたかった」と、原シェフ。独自のアレンジを加えた多国籍料理を展開。個人コレクションのアートや大好きな音楽の機材もバッチリ揃え、食も空間もミクスチャー系。

フレンチ×うつわギャラリー | AELU (代々木上原)

ガラス越しに隣接するギャラリーとレストラン。

“和える”と“逢える”、素敵なうつわに出会える。

扉を開けてまず広がるのはギャラリー。レストランでも使用する作家の作品を取り扱い、実際に食事で使い、気に入れば購入して自宅で楽しめるのが嬉しい。「フレンチをもっとカジュアルに、わいわい賑わう酒場感覚で楽しんでほしい」とオーナーの丸山智博さん。

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Eme

東京都品川区小山3−11−2F奥。11時30分〜14時30分LO、18時〜22時LO。月休、不定休。
tel.03-5751-7636

LIKE

東京都港区白金台4−6−44 3F。11時30分〜22時LO、ランチは14時LO。月・第2・第4日休。
tel.03-5422-8183

AELU

東京都渋谷区西原3−12−14。11時30分〜14時LO、18時〜23時LO。ディナー日休、ランチ月休。
tel.03-5738-8068

photo/
Kazuharu Igarashi
text/
Chisa Nishinoiri

本記事は雑誌BRUTUS899号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は899号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.899
ますます!おいしい酒場。(2019.08.16発行)

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