エンターテインメント

巨匠の新作とかけて、夏目漱石と解く。その心は?|『世界の涯ての鼓動』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 897(2019.07.16発行)
決闘写真論
『世界の涯ての鼓動』監督:ヴィム・ヴェンダース/出演:ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデル、アレクサンダー・シディグほか/8月2日、TOHOシネマズシャンテほかで全国順次公開。 ©2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE
ホンマタカシ(以下H) 
パリ、テキサス』(*1)、『ベルリン・天使の詩』(*2)のヴェンちゃんの新作で〜す。
BRUTUS(以下B) 
ヴェンちゃんって……、軽い感じで入ってきましたけど、巨匠ヴィム・ヴェンダースの新作です。ある日、主人公が小さな事故に巻き込まれることから始まる人間ドラマですが、先が読めない感じのちょっとサスペンスタッチな作品でした。
H 
ヴェンちゃんの作品は、初期から観てますよ。『都会のアリス』、大好きです。そして『東京画』、小さいながらマスターピースですね。『時の翼にのって』ぐらいから大きな、そして愛の物語になってきたのかな……でも、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は良かったけどね。
B 
巨匠にモノ申し始めます?
H 
夏目漱石も『坊っちゃん』『三四郎』は好きだけど、『こころ』や『明暗』は重くて、長大な話になっていって、国民的作家になるってそういうことなのかな、……ブクブク、ブクブク。
B 
あれ? ホンマさん
H 
深海に潜りま〜す。しかも、超深海で〜す。ダニー役のアリシアさん、魅力的でした〜。ブクブク、潜ってま〜す。エロ可愛かったです〜、ブクブク。超深海はまるで月の表面みたいで〜す。なんであんな007みたいなマッチョを好きになっちゃったの?(笑)
B 
話のオチはこれですか?(笑)
エンターテインメントカテゴリの記事をもっと読む

*1 

1984年公開。テキサスを放浪する男のロードムービー。第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。

*2

1987年公開。人間世界を見守る天使が、人間の女性に惹かれていくストーリー。

本記事は雑誌BRUTUS897号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は897号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.897
決闘写真論(2019.07.16発行)

関連記事