エンターテインメント

母と不倫、娘の純愛、 サウンド・オブ・サイレンス。|『卒業 4Kデジタル修復版』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 895(2019.06.14発行)
名古屋の正解
『卒業 4Kデジタル修復版』監督:マイク・ニコルズ/原作:チャールズ・ウェッブ「卒業」/脚本:バック・ヘンリー、カルダー・ウィリンガム/角川シネマ有楽町ほかで全国公開中。©1967 STUDIOCANAL. All Rights reserved.
ホンマタカシ(以下H) 
卒業〜 お〜、何を卒業するって言うんだ〜!
BRUTUS(以下B) 
あ、あの……、また歌っているようですけど……、それ、明らかに尾崎豊の「卒業」ですよね? 間違っていますよ。もう突っ込む気も起きませんが(苦笑)。
H 
「サウンド・オブ・サイレンス」はいい曲だねー、サイモン&ガーファンクル。冒頭の飛行機、LAに到着して、動く歩道に、荷物をピックアップ、音楽に乗せた一連のカット スタイリッシュで、本当にミュージックビデオみたいだよ。
B 
マイク・ニコルズ(*1)がアカデミー賞監督賞を受賞した1967年公開の名作『卒業』ですが、一体、何度観たことかってぐらい観ていますが、ついつい観入っちゃいますね。
H 
なんと言っても、ダスね
B 
ダスティン・ホフマンのことをそんな呼び方する人いませんから あの結婚式の最中に婿から奪うシーンは映画史に残る名シーンですよね。
H 
決して、背が高いわけでもないのに、なんなのこの魅力 可愛い そりゃ暇な人妻も誘惑もしますよ。
B 
いやらしい言い方しますね(笑)。
H 
今なら格好のワイドショーネタだね。人妻と不倫からの、その娘をストーキング 坂上忍、大炎上ですよ
B 
いやいや、言い方 ちょっと
H 
あ〜、サウンド・オブ〜サイレンス〜、ふふーん(鼻歌)。
B 
なんて締め方なんですか
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*1 

1931年生まれ、ドイツ出身の映画監督、舞台演出家。67年に映画『卒業』でアカデミー賞監督賞受賞。世界でも数少ないグラミー賞、アカデミー賞、トニー賞、エミー賞の4賞を受賞した「EGOT」の一人。

本記事は雑誌BRUTUS895号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は895号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.895
名古屋の正解(2019.06.14発行)

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