アート

不確かで非効率な過程を経てこそ、表現は花開く。

BRUTUSCOPE (KEY PERSON)

No. 895(2019.06.14発行)
名古屋の正解

MIWA YANAGI

 現代美術と演劇。2つの分野で縦横無尽に活躍するやなぎみわの表現の源にあるのは、“不確実なことがら”。「例えば野外劇は、その日の天候や様々な条件に左右されます。人間の力ではどうにもならない無力さを痛感させられる一方で、そのために奇跡的なワンシーンに偶然出会えることもあるんです。不確実で非効率、困難が伴うものの中にこそ豊かさがある。人間の欲望を効率よく掻き立てる資本主義の今の世の中に、アートだけが唯一風穴を開けられるのではないかと思っています」

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やなぎみわ

1967年神戸市生まれ。美術家。90年代半ばより、女性をモチーフにした写真作品で世界的に評価を受け、2009年には第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表に選出。10年からは演劇プロジェクトを始動。横浜トリエンナーレ2014を皮切りにステージトレーラー・プロジェクトが立ち上がり、16年には野外劇『日輪の翼』を行った。

photo/
Asami Minami
text/
Emi Fukushima

本記事は雑誌BRUTUS895号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は895号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.895
名古屋の正解(2019.06.14発行)

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