エンターテインメント

東山動植物園

いきもののの正解

No. 895(2019.06.14発行)
名古屋の正解
メスと子供を同じスペースで飼育。母子の心温まるスキンシップが見られて思わず涙……。

動物本来の姿が見られる 行動展示に大興奮!

動物園植物園が一体となった東山動植物園は、約60ヘクタールの敷地内に約500種の動物(日本最多)、約7000種の植物を展示する巨大施設。不動の人気は、国内ではここを含む8園でしか見られないコアラ。繁殖も順調で、2頭の赤ちゃんが見られる。母子とほかのメスを一緒に飼育することで、大人と子供がどんなふうに関わり成長するか、その過程を見せてくれる。最大の魅力は、いきもの本来の行動を観察できるように工夫された行動展示。例えばシンリンオオカミの獣舎は自然林を背景に、そこをオオカミたちが駆け抜けられる横長の構造。ビジターとの間には透明度の高いアクリル板を設置することで、疾走感あふれる姿を観察できる。キリン舎は柵など障害物がない無柵放養式で、まるで自分もサバンナに立っているような気分に。5mの高さに餌のかごを設置することで、キリンたちがヌッと首を伸ばして餌を食べる姿を観察できるよう設計されている。

野生では長い舌を蟻塚に突っ込んでアリを食べるオオアリクイ。ここでは地面の虫を食べる姿が見られる。

表情と動きが酔っ払いのオジサンを思わせるマレーグマは隠れた人気者。

森を駆け抜ける姿がかっこいいシンリンオオカミ。アクリル板越しに大接近! 

マニアが多いヤブイヌ。プールに浮かぶブイを噛んで引きずる姿に野生を感じる。

行楽シーズンには絶滅危惧種などをテーマにしたさまざまなイベントを開催。「イケメンすぎるゴリラ」として人気者になったニシゴリラのシャバーニくんも実は野生では絶滅寸前の種。ニホンメダカなど「身近でも実は絶滅間近」といういきものの展示も多く、「カワイイ〜!」だけでは知ることのできない、いきものたちが直面する現状を、楽しみながら学ぶことができる。

イケメンニシゴリラのシャバーニくん。こう見えて2児の父。

エンターテインメントカテゴリの記事をもっと読む

地下鉄東山線東山公園駅徒歩3分
名古屋市千種区東山元町3−70☎052・782・2111。9時〜16時30分。月曜休(祝日の場合は翌平日休)。入園料大人500円(税込み)。

photo/
Shinichi Sakata (Zoo photographer)
text/
Yuriko Kobayashi

本記事は雑誌BRUTUS895号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は895号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.895
名古屋の正解(2019.06.14発行)

関連記事