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小川えり|キャバ嬢

キーパーソンの正解

No. 895(2019.06.14発行)
名古屋の正解

正直な自分でいたら、“日本一稼ぐキャバ嬢”になれました。

エンリケこと小川えりさんは“日本一”売り上げるキャバ嬢。インスタのフォロワーは30万人を超え、2018年の誕生日イベントでは5000万円超のシャンパンタワーを築き、3日間で2億5000万円を売り上げたという。しかし彼女、いわゆる“美女”ではない。かわいいタイプの女性ではあるが、変顔も、ダイエットの記録も平気でアップしてしまう「ぶっちゃけキャラ」なのだ。

「自分ではよくわからないですけど、裏表のない部分がウケてる理由かなとは思います。とにかく、会いに来てくれた人たちを楽しませるんです。そこは誰よりも自信がある。私、絶対に色恋を持ち込まないんで、カップルで来てくれるお客様も多いし、女性のお客様もすごく多いんです。今、来てくれるお客様の半分は女性。若い女性も多くて、わざわざ貯金をして会いに来てくれるんです。“エンリケ貯金”を」

 

「エンリケ空間」は彼女がSNSで使用するフレーズ。「エンリケ」 は本名の「えり」から来ているが、なぜそうなったのかは不明。

岐阜岐阜市出身。18歳の時、キャバ嬢になってお金を稼ぎたいと思い、名古屋へやってきたという。
東京へ行く自信がなかったから、名古屋でいいかなって(笑)。でも、最初はなかなかうまくいかなくて。指名なんてもらえないし、先輩のヘルプばっかりだし。でもある時、ぶりっこをやめて、素の自分を出して、お客様を徹底的に楽しませるようにしたんです。名古屋弁でぶっちゃけトークをしたり、シャンパンを瓶ごと一気飲みしてみせたり。“きみ、面白いね”って言われるようになって。そこからです。自分を飾るのをやめた途端、指名がどんどん増えていったんです」

バッグの中には財布と地下鉄カードと名刺。

ちなみに岐阜県人として、名古屋の人や街をどう感じているのだろう。
「活気がある街だと思います。ただ、みんなお金には結構シビア。名古屋の人って、見栄っ張りだけど倹約家なんです。コメダに行ってもワリカンだし(笑)。でも私もそうなんです。おいしいものはおごってもらって、自分で食べに行く時はココイチ。無駄遣いはしない。地下鉄もガンガン乗りますし。そもそも、“日本一”の肩書なんて、いつどうなるかわからないですからね」

11月でキャバ嬢引退。 次は実業家になります。

今や彼女が勤める錦の〈アールズカフェ〉は名古屋名物。他県からの観光客もよく訪れるという。
「だから私は1年365日のうち、360日は休まない。せっかく会いに来てくれた人たちを失望させたくないんです。ホントは旅行をしたいし、たまにはお酒を抜いて休憩したい。でも休まない。キャバ嬢でいる限りは、それを貫きたいんです」

お気に入りのエルメスの新色バッグ。バッグはコーディネートに合わせて毎日替える。

 彼女は、今年11月30日をもってキャバ嬢を引退することを宣言している。次は何をする予定ですか?
「実業家になります。東京でエステをやるんです。次は女性とともに女性向けのビジネスをしたいなって」

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おがわ・えり

1987年生まれ。通称エンリケ。キャバ嬢歴は13年。中区錦にある老舗高級キャバクラ〈アールズカフェ〉に週7日360日出勤中。著書『日本一売り上げるキャバ嬢の億稼ぐ技術』(KADOKAWA)が好評発売中。

photo/
Masaru Tatsuki
text/
Izumi Karashima

本記事は雑誌BRUTUS895号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は895号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.895
名古屋の正解(2019.06.14発行)

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