テーマ〈令和〉

平常心ブラザーズの平常心を失くす日。

No. 893(2019.05.15発行)
新・日本のイタリアン。
宮沢章夫
やついいちろう
宮沢 
昭和は長かったけど、令和はどれくらいの長さになるのか。
やつい 
令和、軽く30年はいくんじゃないですか? まだ若いですよね? 令和天皇。
宮沢 
令和天皇とは呼ばないで、正しくは今上天皇。俺より3つ年下なだけだから。もうすぐ60歳。
やつい 
呼び方のルールもよくわかっていないんですけど、苗字もないんですよね。
宮沢 
それで病院の時にすごく困るらしいよ。
やつい 
いや、町医者行かないでしょ。陛下に並ばれても困る。
宮沢 
待合室にいない?
やつい 
SPがたくさん待合室にいたら、それだけで体調悪くなりますよ。いつもジム友の岸本加世子さんを車で迎えに行くと、どうやら“親戚筋”が近所に住んでいるらしくて、妙にシーンとした道になっている時があるんです。大抵、誰かが遊びに来ていると。車止めると、すぐに話しかけられる。
宮沢 
学生時代に国会議事堂の前で映画を撮ろうとしたら、その日がちょうど国会の初日で、天皇が来る直前だったんだよ。車を止めたら、どこにいたんだっていうくらい警官が来て、何するつもりかって聞くから、映画を撮りますって答えたら、さっさと撮れと。
やつい 
撮らせてはくれるんだ。
宮沢 
俺も出演するのにネクタイを締めなくちゃいけない。ネクタイ締めるのに手間取っていたら、警官が手伝ってくれたんだけど、警官も自分のしか締めたことがないからうまくいかない。しょうがないから後ろに回って抱きつくようにして締めてくれた。意外にいい人だった。
やつい 
二人羽織的な(笑)。そういえば、先日、竹中直人さんが突然、ラジオに来てくれましたよ。宮沢さんの話をしました。
宮沢 
嘘ばっかりだろ、また。
やつい 
宮沢は、とにかく本を読む」って言ってました。本当に大したことのない話ですね(笑)。
宮沢 
「竹中はね、学生の頃からよく水を飲んでた」っていうくらいの話だよ、それは。
やつい 
宮沢さんの家にはとにかく本があって、『竜馬がゆく』に“?”を付けた話をしてました。『竜馬がゆく?』にしてやったと。
宮沢 
それ、逆だから。竹中が全巻持っていた司馬遼太郎に、俺が“?”を付けたんだよ。俺、ほとんど司馬遼太郎、読んでないよ。街道は行かないよ。(続く)

宮沢章夫

遊園地再生事業団主宰。著書に『長くなるのでまたにする。』ほか、多数。

やついいちろう

エレキコミック。『やついフェス2019!』
を6月15日・16日、渋谷で開催。

写真・編集・文/
村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS893号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は893号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.893
新・日本のイタリアン。(2019.05.15発行)

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