エンターテインメント

ジャズの巨人の明と暗、 そのすべてが伝説となる。

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 892(2019.05.01発行)
居住空間学2019

『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』

ホンマタカシ(以下H) 
ビル・エヴァンス(*1)、タイムリーだね
BRUTUS(以下B) 
そうですか?
H 
だから観ようって言ったくせに。
B 
いやいや、ホンマさんからのオーダーです。なんか、嫌な予感しますね
H 
なんてったって、元祖だからね。
B 
「Kind of Blue」「Waltz for Debby」など、名曲を世に送り出したまさにジャズの巨人ですからね。元祖というかは微妙ですが。
H 
いやいや。坂本教授も、音楽に罪はないって言っていたしね。
B 
何の話をしているんですか なんか嫌な汗出てきました……。
H 
卓球も髪形を突っ込んでいたね。Twitterで(笑)。
B 
……。確かにビル・エヴァンスのそのあたりの話も描かれていましたけど……。メンバーの事故死、恋人、肉親の自殺と壮絶な51年の人生だったようですね。それだけではなく、劇中ではトニー・ベネット(*2)やジョン・ヘンドリックス(*3)が彼の偉大な功績も語っていました。なんとこのドキュメンタリーは製作に8年も歳月を費やしたそうです。
H 
♪ポロン ポロン
B 
急にピアノを弾きだしてどうしたんですか? 練習曲だったとか?
H 
彼が大学時代に作曲した「Very Early」、格好いいよね。
B 
いいですね、そういう話。
H 
うん。音楽に罪はない
B 
今日は終わりにしましょう(笑)。
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『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』

監督:ブルース・スピーゲル/出演:ポール・モチアン、ジャック・ディジョネットほか/アップリンク吉祥寺・渋谷ほかで全国順次公開中。©2015 Bruce Spiegel

*1

1929年アメリカ生まれのジャズピアニスト。1980年に死去。

*2

1926年アメリカ生まれの歌手。

*3

1921年生まれの歌手。トニー・ベネットとともに「キング・オブ・ジャズ」と称される。

本記事は雑誌BRUTUS892号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は892号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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居住空間学2019(2019.05.01発行)

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