美術

ロンドン芸術大学が、ベスト作品を販売し、学生や卒業生を支援。

Coming Soon?? |日本に来て来て、あの店、このサービス!

No. 892(2019.05.01発行)
居住空間学2019
アート、ファッション、プロダクト、イラスト、グラフィックなど多学部の卒業生や在校生の作品がずらり。

Not Just A Shop

この店の魅力は?

1. 最新のデザインやアート作品が購入できる。
2. クリエイターを青田買いしビジネス契約も可。
3. オリジナル製品の共同開発なども依頼できる。

国内外からアートやデザインを学ぶ学生が集まるロンドン。卒業後はその約25%がフリーランスになるとのことだが、才能を生かしつつビジネスとして成功させるのは生易しいものではない。そんななか〈セントラル・セント・マーチンズ〉〈ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション〉など6つの名門校を傘下に置く〈ロンドン芸術大学〉では、在校生だけでなく卒業生も継続してサポートする、その名も「ただの店にはあらず」なるショップをオープン。かなりの成果を挙げている。

 大学の建物の一角にある大通りに面した店内に並ぶのは、文具、アクセサリー、バッグ、陶器などからアート作品まで700点余り。半年に1度、応募の中から選ばれた65人ほどのクリエイターの作品だ。店のスタッフも卒業生なら、什器のデザインも卒業生によるもの。キャスター付きの什器を隅に寄せればショップはイベントのスペースにもなる。奥にはブースがあり、起業やビジネスのアドバイスからビザ問題などの法律相談まで、各種のサポートが受けられ、商談に使うことができる。

 売り上げはクリエイターにそのまま支払われるため、運営資金は各種基金やスポンサーからの寄付で賄われているとか。新鮮なプロダクトが見つかるとバイヤーにも一目置かれ始め、ヒット商品や新企画も生まれている。確かに「ただの店」にはあらず、だ。

ノット・ジャスト・ア・ショップ

ロンドン芸術大学内。営業時間が短いので要注意。夜はイベントなど主催。オンラインショップも開始。
●272 High Holborn, London。10時〜15時。土曜・日曜休。https://notjustashop.arts.ac.uk

photo/
Miki Yamanouchi
text/
Megumi Yamashita
edit/
Kazumi Yamamoto

本記事は雑誌BRUTUS892号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は892号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.892
居住空間学2019(2019.05.01発行)

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