ファッション

ジーンズの再利用で難民雇用を実現した社会派デニムブランド。

Coming Soon?? |日本に来て来て、あの店、このサービス!

No. 891(2019.04.15発行)
曜変天目 宇宙でござる!?
この日は最低賃金以上の報酬と社会保障を受ける正社員と、ここに興味を持った2人の研修生もいた。

このブランドの魅力は?

1.移民、難民がフェアに働ける職場。
2.古いジーンズをアップサイクリング。
3.思い出のジーンズを新たなプロダクトにも。

Bridge & Tunnel

メルケル首相による難民政策で一般市民の生活も影響を受け、ドイツの社会全体が少しずつ変化している。ハンブルクのファッションデザイナー、ロッテ・エルホルンさんとアカデミック畑出身のコニー・クロッツさんはあるパーティで知り合った。社会のあり方について意気投合し、新しくドイツにやってきた人たちの出発点を作ろうとスポンサーを募り、リサイクリング・デニムのブランド〈ブリッジ&トンネル〉を立ち上げた。

 ジーンズは個人からの寄付やメーカーのデッドストックで調達。リサイクルされるのはバッグやクッションなどのほか、携帯ストラップやコンピューターのケースなどの商品も揃う。愛着のあったジーンズをほかのアイテムに作り替える特注も受けている。

故郷で洋裁店を営んでいたシリア難民のご夫婦は裁断からすべてをこなす即戦力スタッフ。

ドイツでの特別な資格がなくても、裁縫やミシンの経験のある方はたくさんいますから」とコニーさん。創業当初の応募には60人以上がやってきたそうだ。

 シリアやトルコなど多国籍出身のスタッフは和気藹々とランチを共にし、職場の空気も穏やかだ。ナイジェリア人のスタッフは、ここはほかの同僚から様々なスキルを学べる職場と満足げだ。

 起業して4年。レパートリーも増やし、ビジネスを大きくしたいと意欲的なコニーさんとロッテさん。女性2人の発案は国内のデザインとビジネス賞両方を受賞するなど高く評価されている。

ブリッジ&トンネル
移民地区ヴィルヘルムスブルクのインダストリー・ブロックの一角にあるアトリエ。直営店はないが、オンライン販売も実施。海外からのオーダー注文も受けるそう。https://bridgeandtunnel.de

photo/
Shinji Minegishi
text/
Yumiko Urae
edit/
Kazumi Yamamoto

本記事は雑誌BRUTUS891号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は891号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.891
曜変天目 宇宙でござる!?(2019.04.15発行)

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