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眺めて、読んで、体験するハンドクラフトの豪華本。

本を作る人。

No. 886(2019.02.01発行)
死ぬまでにこの目で見たい日本の絵100

TASCHEN マネージング・ディレクター マレーネ・ タッシェン(第1回/全2回)

ドイツ第4の都市・ケルンで、1980年にコミックの販売からスタートしたタッシェン社。2017年からマネージング・ディレクターを務めるマレーネ・タッシェンさんに話を聞いた。

数多くのアートブックを出版することで、美術館に密閉されたアートを多くの人の手に届く身近なものに変えてきたタッシェン社から、世界で1947冊のみの限定本『Ferrari』が登場。マレーネさん、これはどんな本ですか?
マレーネ・タッシェン 
世界で一番大きな写真集『Helmut Newton's SUMO』を作ったのが1999年。そこから続くコレクターズブックの最新作がこの『Ferrari』です。アルミの専用ケースはフェラーリのエンジンにインスピレーションを受けたもので、中には跳ね馬のエンブレムが輝く、革張り&シリアルナンバー入りの真っ赤な本が納められています。イタリアの工房で一冊ずつ手作りされた、筋トレに使えるくらい大きくて重〜い本です。
この本の企画はどのようにして生まれたんですか?
マレーネ 
4〜5年前にピエロ・フェラーリとランチをして一緒に本を作りたいね、と話したところから始まりました。そこから編集者を探し、写真やスケッチを探し、マーク・ニューソンとコラボレーションして特別なケースを作ろうと決め、すべてが完成するまで3年かかりました。フェラーリというブランドの70年の歴史と物語が、時系列ではなくテーマごとに10章にまとめられて、フェラーリレッドの文字で印刷されています。ピエロたちのサインが入ったアート・エディションは限定250冊。スチール製のブックスタンドもマーク・ニューソンによるデザインです。(続く)

マレーネ・ タッシェン

1985年ドイツ・ケルン生まれ。ベネディクト・タッシェン氏の長女として幼い頃から父の仕事に親しむ。大学、大学院で経営学や心理学を学んだ後、2009年からタッシェン社に勤務。

第1回第2回

写真/
角戸菜摘 
文/
鳥澤 光

本記事は雑誌BRUTUS886号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は886号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.886
死ぬまでにこの目で見たい日本の絵100(2019.02.01発行)

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