追悼ウィル・ヴィントン。

辻川幸一郎の真夜中の一服映像

No. 885(2019.01.12発行)
おいしいコーヒーの教科書2019
左/「California Raisins Commercial Compilation」、右/「Michael Jackson - Speed Demon (Official Video)」(共にYouTubeから)。

クレイアニメーションの巨匠、ウィル・ヴィントンが逝去されました。クレイメーションという言葉を生み、造形に現代性と風刺を盛り込んだパイオニア。彼が手がけるキャラクターは、一目でわかる独特のエグ味で、僕にとっては80年代アメリカ文化のアイコンです。懐かしい「California Raisins」のCMはYouTubeに大量にアップされていて、今観ても顔芸だけで爆笑できます。そして最も思い出深いのは、マイケルジャクソン「Speed Demon」のMV。これはマイケル製作総指揮の変態ミュージカル映画『ムーンウォーカー』(1988)のワンエピソード。TV放送をVHS録画して、テープが擦り切れるまで何度も観ました。ウサギに変身したマイケルが夜のハイウェイを疾走します。背景は実写合成でスピード感が気持ちいい。後半のダンスバトルも最高。もうマイケルもウィル・ヴィントンもいないのが、寂しくてなりません。

California Raisins



Speed Demon



つじかわ・こういちろう

映像作家。『ムーンウォーカー』ではほかに「Leave Me Alone」MVが大好物

編集/
松尾 仁

本記事は雑誌BRUTUS885号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は885号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.885
おいしいコーヒーの教科書2019(2019.01.12発行)

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