雑貨・プロダクト

べらぼう凧

みやげもん

No. 885(2019.01.12発行)
おいしいコーヒーの教科書2019
旗べらぼう(2の帆 47×34㎝)3, 500円(北萬凧提灯店☎0185・52・7978)。

能代の空に 舞い上がる 魔除けの舌出し。

秋田県/能代市

力強い独特の画風で知られる、秋田県能代市の凧。その歴史は古く、かつて坂上田村麻呂の軍勢が淳代地方の蝦夷征伐を行った際に、空高く舞い上がった凧を目印に入港した、という伝説があるほどです。今から350年ほど前の徳川4代将軍・家綱の時代には、子供はもとより大人もみなで凧揚げを楽しんでいたそうです。明治に入ると、才能あふれる職人が多く現れ、歌舞伎絵や恵比寿、そして「べらぼう」と呼ばれる絵が人気となり、能代凧の意匠を代表する形が完成しました。「べらぼう」とは、あっかんべー、と舌を出した男女の絵柄。「べらぼうめ」や「べらんめぇ」が語源といわれていますがくわしいことはわかっていません。この舌出しは、魔除けの意味が込められているといわれ、男べらぼうは頭に芭蕉の葉、女べらぼうは頭に牡丹の花が描かれているのが一般的です。今回ご紹介するのは少し風変わりな、頭に旗を載せている「旗べらぼう」。これは、明治20(1887)年創業の老舗、北萬凧提灯店が製作しているもので、日露戦争で勝利したことを記念して作られた絵柄が今も残っているのだとか。

edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS885号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は885号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.885
おいしいコーヒーの教科書2019(2019.01.12発行)

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