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テーマ〈続々々・転換点〉

平常心ブラザーズの平常心を失くす日。

No. 884(2018.12.15発行)
危険な読書
やつい 
キューバにファンの子が一人住んでいて、その子に会いに行ったんです。日本では一回もモテてないのに、向こうに行ってから1年半ずっとモテてるって。でも、全部ピシャッと断ってると。あいつらみんな海外に行きたいだけだからって言ってましたね。アメリカ大好きなんですよね、結局。カストロのこととか、思っているほど尊敬していないんですよ。
宮沢 
外側から見ると、違う。日本だって、みんな安倍が好きなのかと思われてるよ、これだけ政権が続いていたら。中国だって、政権を批判する層はいる。
やつい 
キューバ、一緒に行きたいですねえ。合うと思いますよ、宮沢さん。Wi-Fi繋がらないから、おしゃべりするか、酒飲むしかない。超快適です。もう嫌なことがあったら全部やめて、SNSでみんなにボロクソ言って、キューバ行っちゃおうと思ってますから。どうせWi-Fi繋がらないから、その後に何を書き込まれたって見ることができない(笑)。あそこに行けば大丈夫っていう場所が、頭の中にあるだけでいいですよね。
宮沢 
昼になるとみんな店を閉めちゃうでしょ? いいねえ、あれ。マダガスカルに行ったときに子供たちがサッカーやってるんだけどさ、ペットボトルを持ってると飲ませてくれって寄ってくるんだよ。水だよって言ってもいいからって。かわいいんだ。
やつい 
キューバもモンスターってエナジードリンクのステッカーがかっこいいとされているらしく、クラシックカーにも貼っちゃうんです。もう台なしなのに。あれは資本主義の象徴なのかな。
宮沢 
クルマにアニメの絵を描いちゃう痛車の価値観もよくわからないけどね。ただ、同じような勘違いは日本人もたくさんやってきたんだと思う。
やつい 
ホント、そうですよね。日本家屋とか、美しいのに。
宮沢 
戦争に負けて、なんでもアメリカのものはいいとして受け入れた。ま、魅力的だったんだよね。
やつい 
ただ、日本の民謡とアメリカのロックを同時に聞かせられたとしても、ロックの方が好きだったんじゃないかなとも思うんですけどね。音楽いいなって思うのは、教育の結果なんですかね。
宮沢 
ジャズもロックも、占領政策として考えられていたところはあるよな。(テーマ了)

宮沢章夫

遊園地再生事業団主宰。著書に『長くなるのでまたにする。』ほか、多数。

やついいちろう

エレキコミック。エレ片『光光☆コントの人』を2019年2月開催。

編集・写真・文/
村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS884号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は884号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.884
危険な読書(2018.12.15発行)

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