アート

未知への好奇心、空想へのときめきを忘れずに…。

BRUTUSCOPE

No. 884(2018.12.15発行)
危険な読書

福岡の名店〈krank marcello〉がショップに込めた思いを表現した展覧会。

兄の藤井健一郎氏、弟の輝彦氏を代表として、福岡を中心に活動をする〈krank marcello〉。2002年にアパレルと雑貨を扱う〈marcello〉を、04年に家具店〈krank〉を設立し、その店舗を舞台に独自の世界を紡ぎ出してきた。自然や草、光や風の存在を感じてほしい。krank marcelloの創作のすべてには、そうしたコンセプトがひそかに織り込まれている。

今回の展覧会タイトルは『ぼくらはいつのまにか 虹にさわれないことをおぼえていた』。公式サイトに「ときどき私たちの前に姿を見せる虹。子どもの頃、おそらく誰もが魅惑的でふしぎな虹の存在に何かしらの想いを馳せたのではないでしょうか。走って行けば虹の根元に辿り着くかもしれない、七色の輝きにその手をかざすことができるかもしれない……」と語られるように、いつの間にか忘れてしまった未知なるものへの好奇心、空想へのときめき。krank marcelloのクリエイションの源には、そうした感覚を忘れず大切にしたいという深い思いがある。

家具や作品、ショップ空間の中に込められたコンセプトが今回初めて展覧会という形で表現される。静けさ、光の揺らめき、草や動物たちが奏でる童話のような温もりあふれる世界が広がる。

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『krank marcello ぼくらはいつのまにか 虹にさわれないことをおぼえていた』

福岡・薬院にショップを構える〈krank marcello〉(福岡市中央区警固3−1−27)の幻想的な世界観を表現した展覧会ヴィンテージ家具と彫刻作品を組み合わせた作品などが展示される。〜2019年1月14日、三菱地所アルティアム(福岡県福岡市中央区天神1−7−11 イムズ8階)で開催中。10時〜20時。12月31日・1月1日は休館。観覧料400円(税込み)。

text/
Saki Miyahara

本記事は雑誌BRUTUS884号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は884号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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危険な読書(2018.12.15発行)

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