八丁堀〈中華シブヤ〉の 「ニラ玉」

十中八九同じ!思い出巡りの料理レシピ

No. 883(2018.12.01発行)
Mid-Century in Our Life

「十月の築地市場移転もきっかけとなりまして…」という貼り紙と共に、今年9月、八丁堀で60年愛された〈中華シブヤ〉が閉店した。店主の渋谷さんは、食材の仕入れを毎朝築地で行っていたのだそうだが、市場がお店から遠くなり、それが叶わなくなったんだそうだ。ここの名物メニューは、なんといっても、一皿に2束のニラを使用した「ニラ玉」。ニラをシャキシャキに炒めて甘辛く味つけ、その上に薄焼き卵をのせた、一風変わったニラ玉。味のついたニラと卵が混ざってないから、濃いめの味つけがちゃんと残っていて、史上最強レベルのご飯泥棒だったなぁ。新鮮なニラは臭くなく、甘いんだと教えてくれた一品。あの味と食感は、毎朝の努力の味でもあったんだ。ドラマでは“孤独”の、現実では“みんな”のグルメだった。

思い出再現レシピ(1人分)

(1)フライパンにサラダ油大さじ3を引き、豚バラ肉50g・5㎝に切ったニラ2束を加えて強火でサッと炒める。(2)オイスターソース大さじ2と鶏がらスープの素小さじ1/2を加えて皿に盛る。(3)別のフライパンにサラダ油大さじ1を引き、溶き卵1個分を流して半熟薄焼きにし、ニラにのせて完成。

くっく・いのうえ。/食関係の資格を6つ所有する最強料理芸人。TV・ラジオのほか、レシピ開発や商品監修も行う。

写真・文/
クック井上。

本記事は雑誌BRUTUS883号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は883号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.883
Mid-Century in Our Life(2018.12.01発行)

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