ライフスタイル

長浜人形

みやげもん

No. 883(2018.12.01発行)
Mid-Century in Our Life
招き猫 中サイズ3,780円(日下義明商店☎0855・27・023 3)。黒猫バージョンもあり、各種様々なサイズも用意されている。

良質な粘土の産地 長浜に伝わる 凜とした猫。

島根県浜田市の長浜町を中心に広まった土人形「長浜人形」。良質な粘土がとれる土地として知られており、江戸時代から人形師が多く住んでいました。その始まりは明和年間からといわれ、武家のように豪奢な雛人形や武者人形を飾ることができない町人のために、素朴な素焼きの土人形を作り、人気となりました。その技術は現在も受け継がれており、数軒の窯元で製作されています。

今回、ご紹介するのは、現在も製作を続ける窯元の一つである日下義明商店の招き猫です。素朴な作りながら、その表情はとても精悍。柔和な招き猫が多い中、こうした凜とした雰囲気のある猫は珍しいです。日下義明商店では、長浜人形の土人形とともに、石見神楽で使う、面の製作も行っています。もともと石見神楽で使われる面は木製でしたが、明治になると、長浜人形の技術で作った土型に、和紙を貼り込んで作る紙面が軽くて人気となり、主流となったためです。多くの長浜人形の窯元が、神楽面のみを作るようになり、今では土人形も両立して製作するところは数えるほどになってしまいました。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS883号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は883号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.883
Mid-Century in Our Life(2018.12.01発行)

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