Blutwurstmanufaktur

Coming Soon?? |日本に来て来て、あの店、このサービス!

No. 880(2018.10.15発行)
洋菓子好き。
1866年からの町の肉屋。1996年に経営を受け継いだヴェンザーさん(左)。自身も7代続く肉屋ファミリー出身。
ベルリンではフランス人新教徒ユグノーが広めたという、温めて食べるフレンチスタイルが王道。
腸詰めでなく、瓶詰のクラシック版は2年間保存が可能。フルーツジャムと食すと美味。
ショーケースには脂身入り、ハム入りなどの自家製ブラッドソーセージが並ぶ。

ベルリン庶民のソウルフード、ブラッドソーセージ専門店。

 ブラッドソーセージとは、家畜を無駄なく利用する食品として、血を材料として加えたソーセージのこと。それを“ブーダン・ノワール”と呼ぶフランスでは、毎年、品質を競うコンテストが開催され。600人もが参加するという。その大会で3度優勝し、フランスのナイトの称号を授与されたマルクス・ベンザーさんの肉屋がここ。ベルリンではそもそも労働者の食べ物だったブラッドソーセージだが、ベンザーさんの業績により、今ではグルメなレストランからもオーダーがあるほど大人気だ。
 製法は伝統的なレシピを踏襲し、コラーゲンたっぷりの豚の皮、新鮮な血液のほかタマネギ、マジョラム、塩、コショウを加え、ボイルする。
「100年前、ベルリンは1日12時間工場で働く労働者が多かった町です。カロリーを蓄えるために安価な血やレバーのソーセージは彼らにとって日常食でした。戦後ドイツ70年代以降は、生活も豊かになり、高価な肉を食べることが富の象徴となり、ブラッドソーセージは忘れ去られていたのです」と、ベンザーさん。
 現在、わざわざ手間暇かけて作るとコストはかなり高くつくそうだが、自家製の濃厚なコクのある味に、常連客は朝早くから訪れる。
 欧州のソーセージには歴史と文化があり、その手法を維持していきたいとのことで、若い研修生にも惜しみなく製法を継承している。

この施設の魅力は?

1 保存料は一切使わない伝統的な製法。
2 コラーゲン、ビタミンB12が豊富。
3 10種類以上のチョイスが楽しめる。

ブルートヴルストマヌファクトゥア
Berlin
広場に面した店で、ネオンサインが目印。●Karl-Marx-Platz 9-11, 12043 Berlin☎(49)306872004。8時〜18時(土〜13時)。日曜休。http://www.blutwurstmanufaktur.de/

photo/
Rie Yamada
text/
Yumiko Urae
edit/
Kazumi Yamamoto

本記事は雑誌BRUTUS880号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は880号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.880
洋菓子好き。(2018.10.15発行)

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