ファッション

BREAKING NEWS! 最新・英国服飾ニュース

No. 878(2018.09.15発行)
LONDON 服の学び場。STYLEBOOK 2018-19 A/W

BREAKING NEWS! 最新・英国服飾ニュース

新・英『VOGUE編集長、エニンフル伝説が始まる。

「私はゲイで、黒人で、貧乏で、そして太っている」と赤裸々に書かれた『The Times Magazine』の表紙。そこに自信満々な表情で写っているのが、昨年英『VOGUE編集長に抜擢されたエドワード・エニンフルだ。就任から1年という短期間で同誌の発行部数を大幅に伸ばすという偉業を成し遂げるエニンフルの動向に注目したい。

英国ファッション界の至宝。その知られざる素顔に迫る。

故アレキサンダー・マックイーンの素顔に迫ったドキュメンタリー映画『McQueen』がイギリスで先行公開され、称賛を浴びている。サヴィルロウでの下積み時代から“天才”と称されるまで、家族や友人など身近な人へのインタビューと当時の貴重な映像で紡がれた本作。日本公開は未定だが、なんとしてでもチェックしたい作品だ。

イギリスからファーが消える⁉

昨年、英国ファッション協議会が「ファッションウィークでファーを着ないように」との声明を発表。動物愛護やサステイナビリティへの関心が高い英国では、ファー着用者に批判の目が向けられることも。デモが起きないよう、もしくは抗議団体のデモから出席者を守るための“親切な”警告だった。ロンドンらしいニュースだ。

メンズ界の新たな歴史の幕開け。

キム・ジョーンズルイ・ヴィトンを去った。ラストショーはロンドン時代からの盟友、ナオミ・キャンベル&ケイト・モスと一緒にランウェイを歩いた。そしてディオール オムに移り、初の創作を披露する場所に、ロイヤルウエディングを選んだ。デイヴィッド・ベッカムが着用した美しいテーラードは新たな幕開けを予感させた。

新たなスター誕生の予感!選ばれし精鋭は誰だ?

デザイナーのJ・W・アンダーソンが新しい写真家の発掘を目的としたコンペを開催。1,816名の応募者の中から勝者に選ばれたジュリー・グリーヴ、シモンズ・フィナーティ、エレナ・ ベレツカヤは、2018年秋冬のキャンペーンを撮影する権利を獲得。「勝者を1人に絞れなかった」というアンダーソンの心意気が次の才能を育てていく。

英国ゲットー出身のスケプタ、不動のスタイルアイコンに。

2016年発売のアルバム『Konnichiwa』で英国で最も栄誉ある音楽アワードのマーキュリー賞を受賞したグライムミュージックの立役者スケプタ。18年には『GQ』が選ぶ50 BEST−Dressed Menで6位に。インスタグラムにポストされたサヴィルロウ風テーラードに身を包んだラッパーの姿に、新世代のロンドンカルチャーの夜明けを感じる。

スケートブランドがウィンブルドンに⁉

毎年夏に開催される最も歴史があり、格式高いテニストーナメント、ウィンブルドン選手権。2018年に開催された同大会にて、多くのプレーヤーが着用していたのは、普通のアディダスとは違う、“PALACE”と刺繍された白いウェアだった。スケートボードブランドがストリートを飛び出し、グリーンコートへ行くのを誰が予想しただろう。

英国人デザイナーが続々世界へ!

今年で5回目を迎えたLVMHプライズは、若手デザイナーの育成と支援を目的としたコンペで、毎年8名のファイナリストと1名の優勝者が選ばれる。イギリスからも多数のデザイナーが参加し、今までに世界最多の17名のファイナリストが選出。また、2016年には弱冠25歳のグレース・ウェールズ・ボナーが優勝し、大きな話題に。

未来のアパレルとテクノロジーを考える。

マイクロソフトがファッションの未来を模索する新プロジェクトのパートナーにロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの学生を選んだ。VRを使った買い物やスマートフォンならぬスマートミラーを使用した試着体験など、マイクロソフトの最新技術を駆使した、そう遠くない将来に実現できる新しい買い物のあり方を学生に託したのだ。

新進気鋭デザイナーがV&Aで初ランウェイを開催!

ファッション関連の展示に定評のある国立ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館。そこで世界中のトップデザイナーがランウェイショーを行う人気イベント、『Fashion in Motion』が開催された。今回ショーを披露したのは若手注目株のフィービー・イングリッシュ。ブランド発足からわずか6年目にもかかわらず大きな一歩を踏み出した。

切手として蘇る名作ドレスの数々。

1996年にジャスティン・ソートンとティア・ブルガッジィが立ち上げたPREENの功績を称える切手が発売。エイミー・ワインハウスやキャサリン妃などが着用したドレスの写真がプリントされ、さらにデザイナーデュオの出身地であるマン島の名も。英国がファッションを文化として認めていることが伝わる、心温まるニュースだ。

多様性を祝福する新プロジェクト。

ロンドンのクィアカルチャーを牽引するブランド、ラバーボーイがTOPMANとタッグを組みLGBTQを代表する5人のアーティストとコラボレーション。全5種のTシャツには、今までにLGBTQコミュニティが勝ち取ってきた同性婚の権利や養子を迎える権利、さらには軍隊で働く権利などを表す力強いメッセージがプリントされる。

#WhoIsSheWearingが拡散。

毎度話題を呼び、多くのメディアを賑わすロイヤルウエディング出席者のファッション。国民注目の的、ハリー王子と結婚したメーガンのドレスについても、ハッシュタグが拡散。結婚式は英国出身のクレア・ワイト・ケラーがデザインしたジバンシィ、お色直しにはステラ・マッカートニーを着用し、英国中の女性の心を掴んだ。

英国伝統ブランドに吹く新しい風。

バーバリーの新クリエイティブ・ディレクター、リカルド・ティッシが初コラボレーションの相手にヴィヴィアン・ウエストウッドを選んだ。160年以上続く英国の伝統的ブランドとパンクの女王の共演は、ウエストウッドのアーカイブを再解釈したデザインになるんだとか。どのような化学反応が起こるのか、今冬が待ち遠しい。

フロントロウに、女王が登場!

今年2月、エリザベス女王がフロントロウに座り真剣な眼差しでショーを見るというなんとも珍しい光景がSNSで拡散された。というのも、ファッションやアート積極的に支援してきた英王室が、新たに「英国デザイン クイーンエリザベスⅡ アワード」を設立。女王はその受賞者にトロフィーを手渡すために会場に現れたのだ。

text/
Runa Anzai
illustration/
Mat Williams

本記事は雑誌BRUTUS878号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は878号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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