週末のランチはここ、と決めて12年。300食オーバーの逸品。
そばもうどんもラーメンも、日常食。でも、うどんにだけは極めて上質なクラスがあります。僕は、そのことを〈根の津〉のうどんで知りました。以来12年、土曜の午後には必ず、家から25分歩いて行きます。それが日常のルーティーン。月に2〜3度×12年間、300回は食べている計算に。注文するのは「温冷2種」。どちらが旨いか、いつか結論を出してやろうと思っていて、旨さで言うとキリリとしまった“冷”がやや上位概念。でも、長く食べても飽きないのは“温”。決着をつけられないまま、ハイブリッドなメニューを選び続けています。


速水健朗
ライター。食・都市など多様な分野について執筆するほか、TFM『速水健朗のクロノス・フライデー』(毎週金曜6時〜)ではパーソナリティを務める。
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- 小石原はるか
本記事は雑誌BRUTUS876号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は876号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。