エンターテインメント

Librileo

Coming Soon?? |日本に来て来て、あの店、このサービス!

No. 875(2018.08.01発行)
みんなで集まる場所のつくり方。居住空間学 再生編
お昼寝についてのお話を朗読。子供たちは毛布を引っ張り出してきて聞き入っていた。
本の梱包は障害者の働くシュテファヌス工房で行われる。
絵本は丁寧に梱包され、厚手の郵便封筒に。
動物のお話は特に子供に人気で皆、熱心に聞く。
絵本と親のための子育て本、ゲームがセットで1回分。
3児の母でもある創立者のザラ・ゼーリーガーさん。

絵本の宅配と子供のための朗読会。幼児期から本に触れる。

 様々なメディアが次々と登場する昨今。メルヘン発祥の地ドイツでも子供が寝る前に親が絵本を読み聞かせる習慣は一昔前の話になりつつあるようだ。3児の親であるザラ・ゼーリーガーさんとユリウス・ベルトラムさんは小学校に上がる前の子供の教育は非常に大切、と危機感を持ち、集中力を育成するための絵本普及と朗読会に参加できる幼児クラブ〈リブリレオ〉を立ち上げた。
 会員になると、年齢に合った絵本、親のための子育て情報本、家族で遊べるゲームの小包が3ヵ月に1度、自宅に郵送される。年間4回の発送は送料を含め62ユーロ。生活保護受給者や移民は無料だ。
 また、市内にはミーティングポイントが設けられ、ボランティアの学生、年金生活者や主婦などが実際に送られる絵本を読んでくれる場となっている。朗読会といっても幼児対象なのでまだまだ、遊びの延長。強制的ではなく、子供たちが自発的に関心を持った本を選び、自然と朗読が始まる。
 グローバル化に伴い、両親がドイツ語を母国語としない家庭も増えてきた。彼らを孤立させないためにも、子供だけでなく、新しく社会に加わった親にとっても解放される市営のミーティングポイントの役割も大きい。
 幼児期に読んだ絵本の記憶は一生残るもの。日本の図書館はいい絵本が充実していると聞く。朗読会など広めてみてはどうか。

この施設の魅力は?

1 本を読むことが習慣になる。
2 家族センターの朗読会に参加できる。
3 親のコミュニケーション能力も育つ。

エンターテインメントカテゴリの記事をもっと読む

リブリレオ公益法人

朗読会は市内25ヵ所、0〜6歳児と親のための家族センターや幼稚園、図書館などのミーティングポイントで展開。今後、ハンブルクやミュンヘンにも進出予定。https://librileo-gemeinnuetzig.de/

photo/
Shinji Minegishi
text/
Yumiko Urae
edit/
Kazumi Yamamoto

本記事は雑誌BRUTUS875号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は875号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.875
みんなで集まる場所のつくり方。居住空間学 再生編(2018.08.01発行)

関連記事