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テーマ〈続々々・蚊帳の外〉

平常心ブラザーズの平常心を失くす日。

No. 874(2018.07.17発行)
LIFE IS PARK!
宮沢 やついフェスで毎年、俺とやついとしりあがり(寿)さんでしゃべるけど、そう言えば最近3人漫才ってないね。
やつい 確かにないですね、漫才は。コントは3人ばっかりになってきましたけど。
宮沢 あれ、蚊帳の外になるんだよ。一番左の人が。レツゴー三匹なら、長作さん。暇だから時々歌いだすっていう(笑)。
やつい これからはしりあがりさんに長作さん役をやってもらいましょう。3人でトークのはずなのに、ずっと話を聞いてるときありますから(笑)。コントは3人の方がドラマが作りやすいですよね。
宮沢 例えば、井上ひさしさんが書いてたてんぷくトリオのコントの構造だよね。1人いなくなれば変化が起こるとかね。
やつい 2人だと受け手がいないですもんね。
宮沢 遡って考えると、コントの多くは3人だった。脱線トリオとか、てんぷくトリオとか。
やつい 劇団なんですよね。昔の喜劇はもっと人数多かった。漫才は2人っていうイメージですね。
宮沢 エンタツアチャコの時代に定着した形式だからじゃないかな。
やつい やすきよ、くらいからの記憶しかないんで、あんまり3人漫才を観たことがないんです。
宮沢 俺は結構あるよ。レツゴー三匹とか、上岡龍太郎と横山ノックがやってた漫画トリオとか。
やつい レツゴー三匹は観たことあるけど、もう古いイメージだったんですよね。ツービートを観ちゃってたから。コントは逆にドリフとか、人数多かったんです。
宮沢 喜劇人の社会的な地位が(ビート)たけしさん以降変わった。1960年代末の政治の時代から出てきた人だから。
やつい 若い、たけしさんみたいな人は、それまでまったくいなかったですよね。もっといなたくて、すぐぶん殴っちゃいそうな人たちばかりだった。そういえば、コント号はコントだけど2人ですね。
宮沢 それまでは普通の人がボケに突っ込む構造で、それは落語の大家と与太郎。でも、コント号は普通の人が欽ちゃん演じる異世界の人に突っ込まれるっていう構造。これは本当に大改革で、親父とテレビを観てて、小学生の俺が「これは新しい」って声を揃えて言ったくらいだから(笑)。
(続く)
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宮沢章夫/遊園地再生事業団主宰。著書に『長くなるのでまたにする。』ほか、多数。

やついいちろう/エレキコミック。第28回発表会を10月11日〜14日(東京公演)開催。

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写真・編集・文/村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS874号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は874号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.874
LIFE IS PARK!(2018.07.17発行)

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