エンターテインメント

覚えておきたいのは、 強い気持ちと素手でミールス。|『あなたの名前を呼べたなら』

みんなの映画 by Takashi Homma

No. 872(2018.06.15発行)
新・珍奇植物
ホンマタカシ(以下H) 今回は、真面目にいくぞー!
BRUTUS(以下B) 毎回、真面目にやってくださいよ!(笑)
H はい! 南海キャンディーズのしずちゃんです!
B いきなり、ボケてますやん……。
H 伝えたいことがあるって強いよね。主人公のラトナは、階級差が根強く残るインドで、農村出身の女性で、しかも夫に先立たれて。それでも、ファッションデザイナーになりたいっていう夢を、メイドしながら叶えようと努力している。本当にbraveがあるよね。
B 急にbraveって! 今日はなんだか調子が狂うなあ。
H 映画の構成も、シンプルなんだけど、映画ならではのテクニックをキチンと使っていてとても勉強になったね。
B ムンバイ出身、アメリカの大学を出て、今はヨーロッパで活動する女性監督(*1)の長編デビュー作です。
H わかりやすい暴力やレイプなどがなかったのもよかった。映画だからって、簡単に暴力シーンをやるのは問題だと思うんだよね。あと最後に声を大にして言いたいのは、インドのムンバイでは、洋風にテーブルでフォーク、ナイフより、床に座って、ミールスを手で食べる方が絶対においしいよ!
B 最後の一言がそれ!(笑)
H さあ、京橋ダバインディアか、西新宿のコチンニヴァース行くぞ! ラトナとアシュヴィンに幸あれ 監督の次回作も楽しみだ!
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『あなたの名前を呼べたなら』

監督・脚本:ロヘナ・ゲラ/出演:ティロタマ・ショーム、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギータンジャリ・クルカルニー/8月2日、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次公開。
©2017 Inkpot Films Private Limited, India

*1

1973年インド生まれの映画監督ロヘナ・ゲラのこと。アメリカで大学教育を受け、助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍する彼女が、インド社会に変革を起こしたいという情熱で作り上げたのが本作。

本記事は雑誌BRUTUS872号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は872号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.872
新・珍奇植物(2018.06.15発行)

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