ライフスタイル

花籠

みやげもん

No. 872(2018.06.15発行)
新・珍奇植物
花籠5,000円(中山人形の樋渡人形店☎0182・32・1560)。
花籠の型。これに粘土を押して、すべて手作りされる。
花籠のほか、節句の人形や干支土鈴なども人気となっている。

明治から伝わる当時のハイカラさを伝える土人形。

 明治初期より、秋田県横手市に伝わる歴史ある土人形中山人形」。初代の樋渡ヨシさんが義父の陶工、野田宇吉さんから粘土細工を習い、横手押絵や姉様人形からもヒントを得て製作をしだしたのが始まりといわれています。その後、農閑期の農家が市場などで販売したところ評判となり、横手を代表する郷土玩具として定着しました。華やかな色彩と、土人形としては非常に洗練されたデザインが特徴で、縁起物や歌舞伎の題材などを中心に90種類ほどの作品が作られています。
 今回ご紹介する「花籠」も、とても色鮮やかな人形。花売りの子供がモチーフになっており、初期の頃から作られている古い人形です。あまりに昔の作品なので、その由来などについて詳しくは伝わっていないのですが、「異国情緒を醸し出す東洋人風の衣装を着た子供に、当時ハイカラであったダリアや菊などの花を持たせることで、洒落た人形を作ろうと考えたのではないか?」と5代目の樋渡徹さん。現在も昔と変わらぬ方法で、一つ一つ型に粘土を押し、窯で焼いたものに、手作業で絵付けをしています。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS872号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は872号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.872
新・珍奇植物(2018.06.15発行)

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