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テーマ〈蚊帳の外〉

平常心ブラザーズの平常心を失くす日。

No. 871(2018.06.01発行)
CAMPとHIKE 頼れる道具
宮沢 若い頃、なんの組織にも属してなかったんだよ。で、そういった会社とかに近づくと必ず内部で2派に分かれていたりする。仲が悪かったりして、中の人たちは大変なんだよ。俺は外の人だから、だいたい間に入ってどちらからの意見も聞かされて、はたから見てるとあれは面白い。
やつい でも、そういう意味では、演劇なんて最たる例じゃないですか? 一つグループができたら、それに対抗するグループができて、みたいな感じで。
宮沢 そんなに大人数でやらないから、どうだろう。
やつい 大抵、誰かいじられ役の生贄が出るじゃないですか。
宮沢 長期間の芝居だとね。一発殴ってからじゃないと舞台に上がれない的なやつね。昔の芸人さんが舞台の袖に注射器を吊しておいて、いざ出るっていうときに注射していくのと同じように、いるんだよ、そこに吊されているやつが(笑)。みんな一発殴って舞台に出ていく(笑)。いや、たとえ話だよ。
やつい 島から脱獄した囚人も、いじめられて逃げたっていう話でした。
宮沢 すごいよ。島の人には申し訳ないけど、捕まらないでくれって思っちゃった。
やつい 絶対に捕まるとわかっていても逃げたくなるほどいじめられていたってことですもんね。
宮沢 なんか、約束してたんじゃない? 金を返すんで人に会わなくちゃいけないとか。
やつい そんなショーシャンクみたいな話じゃないです(笑)。
宮沢 ショーシャンクは金、返さないし。
やつい たまたまラジオで、その刑務所出身の元囚人がしゃべっているのを聞いたんです。自由がある分、先輩からのいじめがすごいと。「でも俺は嫌なんで、自分が先輩になったときにはいじめを撤廃しました」って言ってましたよ(笑)。
宮沢 本当か(笑)。
やつい 外に出れない以外はだいたいできるって。お菓子も買える。
宮沢 アメリカの囚人は堂々とテレビに出てくるね。ここはいいところだったって話してるんだよ。ジムがあって、みんな体を鍛えていると。
やつい 囚人たちのダンスが見られる島がありますよね。観光スポットになっている。
宮沢 あの人、すごい踊ってるけど、◯◯で捕まってるっていう情報を配らないと面白みがないよ。
(続く)
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宮沢章夫/遊園地再生事業団主宰。著書に『長くなるのでまたにする。』ほか、多数。

やついいちろう/今年で7回目となる『やついフェス』が6月16日・17日に開催。

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村岡俊也
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村岡俊也
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村岡俊也

本記事は雑誌BRUTUS871号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は871号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.871
CAMPとHIKE 頼れる道具(2018.06.01発行)

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