建築・インテリア

写真家・川内倫子が家に求めたこと。

No. 869(2018.05.01発行)
居住空間学2018 歴史をつなげる部屋。
キッチンのステンレスのワークトップに差し込む光が、反射して1階の廊下に虹をつくる。冬の間、わずかな期間だけ、この虹ができることを住み始めてから発見した。
1階のダイニングテーブル横に設けられたピクチャーウィンドウ。対岸の斜面の緑が絵のように美しい。室内の壁は白の塗装仕上げに。
日当たりのいい広いデッキは娘が大好きな場所でもある。
1階のリビングから吹き抜けに設けられた高窓を見上げる。
外壁は杉材。無色の防腐塗料で仕上げた。
昼食はデッキでとることも。川のせせらぎが絶え間なく聞こえる。「東京との距離はできたけれど、遊びに来る友人がゆっくり泊まっていくことが増え、人との距離はむしろ近くなった」と倫子さん。
開け放てばデッキと一体になるリビング。ソファや椅子はハンス・J・ウェグナーを選んだ。
倫子さんが「暮らしの中心」と語るキッチン。
昨年の8月に引っ越し、初めて迎えた春の新緑。家の周りの鬱蒼としていた竹林は、夫の亮平さんが程よく間引いて整備した。薪ストーブは「本体より煙突の値段が高くて驚いた」というが、吹き抜けの天井まで煙突を延ばしたことで、大空間でも暖かく過ごせる。
キッチンの小窓。どの部屋の窓からも緑が見え、その窓を見て「この場所でよかった」「この家でよかった」と思わない日は一日もないという。

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かわうち・りんこ
1972年滋賀県生まれ。2002年『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。パリ、ニューヨーク、ロンドンなど国外でも多数個展を開催、高い評価を得ている。13年、個展『照度 あめつち 影を見る』で文化庁の芸術選奨新人賞受賞。

photo/
Rinko Kawauchi
text/
Tami Okano

本記事は雑誌BRUTUS869号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は869号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

No.869
居住空間学2018 歴史をつなげる部屋。(2018.05.01発行)

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