生きたアジから生まれるふっくら食感。

アジフライ自慢。

No. 867(2018.04.02発行)
おいしい魚が食べたくて。

 誰もがよく知る料理ほど、魚の良さや違いが伝わるはず。魚自慢の割烹料理店が、アジフライ定食一本のランチを始めたのはそんな思いからだった。瞬く間に「アジフライの店」として名をとどろかせるようになり十余年。昼の行列は途切れることなく今日に至る。
 東京湾で揚がるアジを生きたままおろし、一晩寝かせて使用。余分な水分を出しながら徐々に身が締まり、加熱した時にふっくらとした厚みが出る。刺し身で食べられる新鮮さゆえ、揚げ時間は一瞬。皿に盛り、テーブルへ運ぶ間に、余熱で火が入る計算だ。
 香りの強いソースをかけると魚そのものの味が半減するので、大根おろしとワサビ、醤油でどうぞ、というスタイル。さっぱり、ツンと香るワサビの奥から、ジューシーな魚のおいしさがあふれ出す。中骨を揚げたせんべいが付くのも、ちょっと得した気分。

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京ばし 松輪

中央区 京橋

京ばし松輪のアジフライ定食1,300円(税込み)。1日限定70食。夜は5,000円~のコースのみで、6,000円以上のコースはアジフライが付く。●東京都中央区京橋3−6−1 B1(入口は1F)☎03・5524・1280。11時30分~(売り切れ次第終了)、17時~23時。日曜・祝日休。

photo/
Shin-ichi Yokoyama
text/
Kei Sasaki

本記事は雑誌BRUTUS867号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は867号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.867
おいしい魚が食べたくて。(2018.04.02発行)

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