書籍・読書

学歴ない、金ない、コネない。それでも面白いことがやりたかった僕たちのこと。

BRUTUSCOPE

No. 860(2017.12.01発行)
日本一の「手みやげ」はこれだ!
岡宗秀吾 日村勇紀

『BAZOOKA!!!』やバナナマンのライブDVDなどを手がけた岡宗秀吾の初エッセイ集『煩悩ウォーク』が発売中。

日村勇紀 
本、読ませてもらいましたよ。面白かったなぁ。いや、よくこんなにいろんなことが起きるなっていう……。普段の岡宗さんの話しぶりそのままで、オチまでずっと引き込まれるんですよね。
岡宗秀吾 
話しのプロの芸人さんにそんなふうに褒めてもらったらうれしいです。日村さんとは普段、仕事の話なんて全然しないですもんね。設楽さんとは、仕事のシリアスな話も結構するんですけど。
日村 
本当にそう(笑) 旅行にはたくさん一緒に行ってますね、そういうお友達です。
岡宗 
マカオに行ったこともありましたね。現地集合で、日村さんが指定した日時にマカオに着いたら誰もいなくって……。電話したら、「今僕たち香港にいます」って(笑)。

日村 
1日間違えて伝えちゃってたんだよね。なんでそんなことになっちゃったんだろう。それで次の日僕たちがマカオに着いて、待ち合わせしたんだけど岡宗さんがなかなか来ない。「混んでてタクシーが捕まらなくって、でもどうにかして行きます」と電話があって、しばらくすると向こうの方から、観光用の人力三輪車に乗せられた岡宗さんが「遅れてすんまへ〜ん」って現れるっていう(笑)。
岡宗 
ケンコバさん(ケンドーコバヤシ)にちゃんと会ったのもあの時が初めてですかね。
日村 
僕は絶対すぐ仲良くなると思っていたけど、海外でいきなり紹介して、本当に仲良くなっちゃう。岡宗さんってそういう人。
岡宗 
僕はテレビ業界ではちょっと浮いているかなと思っているんですよ。良い意味でも悪い意味でも。体育会系でもないし、酒も飲めないし……。でもバナナマンとは妙にフィットして、長い付き合いになりますね。
日村 
そうそう。バナナマン、特に設楽さんは、根底に、お笑いをやり始める前の秩父にいた頃に面白がってたことを今も掘り起こして見せているところがあるから、それが岡宗さんと通じているのかもしれないですね。
岡宗 
そうかもしれないです。バナナマンが2人で0から作り上げる単独ライブの現場を見せてもらうのもいつも感動するんですよ。ネタを披露するっていうのは試合に出るっていうことじゃないですか。試合に出るということは、負ける可能性だってある。でも2人は毎年欠かさずそれに挑戦して、稽古場がいつも部室みたいな空気になってますよね。
日村 
本当、部室ですね。僕は岡宗さんの『全日本コール選手権』が大好きで、本に書いてある裏話には感動しました。みうらじゅんさんが、かっこいいんですよね。
岡宗 
僕、金も学歴もないし、家が何かやってるわけでもない。ただ人と出会う運だけはあったんですよ。だから僕が出会った男らしい先輩たちについて書きたかった。あ、でも僕が女だったら日村さんと結婚したいです。日村さんは「ブス」っていじられているけど、心根はドラマのキムタクですからね。
日村 
これ岡宗さんね、よく言ってくれるんですよね。なんで女子目線なんだよ(笑)
ひとしきり話し終わって、「ちょっと抱きしめていいですか」と日村さんに抱きつく岡宗さんと、されるがままうれしそうな日村さん。「日村さん、やわこいんですよ」だそうです。

『煩悩ウォーク』
岡宗秀吾初のエッセイ集。幼少期の話から阪神・淡路大震災の体験談、上京しテレビディレクターとして「高校生RAP選手権」などの名作を生み出した裏話まで、全部実話の全240ページ。文藝春秋/1,600円。

岡宗秀吾

おかむね・しゅうご/1973年兵庫県神戸市生まれ。テレビディレクター。『全日本コール選手権』『とにかく金がないTVとYOU』『BAZOOKA!!!』の名物企画「高校生RAP選手権」などを生み出した。大根仁とのユニット〈テレビマンズ〉では、トークイベントなども行う。

日村勇紀

ひむら・ゆうき/1972年生まれ。93年、設楽統とお笑いコンビ、バナナマンを結成。99年より毎年8月にバナナマン単独ライブを行っている。バナナマンとしてのレギュラー番組のほか、単独で『バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく』(AbemaTV)がある。

photo/
Satoko Imazu
text/
Rio Hirai

本記事は雑誌BRUTUS860号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は860号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.860
日本一の「手みやげ」はこれだ!(2017.12.01発行)

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