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ちょっと長いけど、ブルータス読者への開運の手紙。| ゲッターズ飯田

超人気占い師による占い放談。

No. 857(2017.10.16発行)
決定版 開運

占いはどうも怪しい。努力して開運できるものか。テレビや雑誌で人気の占い師・ゲッターズ飯田さんに、読者が抱く疑問に答えてもらった。知らない人は損するか も⁉ な、仕事やお金、恋愛にも活かせる占いの使い方と、今後の世の中の流れをお伝えします。

占いはどこか信用できないと思っている方にお伝えしたいのが、「占いはデータである」ということ。すでにクラシックの譜面のような完成された理論と教科書があり、占い師はそれを演奏する役割。勉強すれば誰でもできるようになるものです。譜面のアレンジは占い師によって異なりますし、経験を積んだ人ほど精度も上がります。
「占う」の語源は「試す」という意味です。「占」に屋根がつくと「店」という漢字になりますよね。店に客が何人来るかわかれば仕入れの無駄が出なくて済みます。そのための予想に使われたのが占いでした。今は娯楽として親しまれている麻雀も、元は占いに用いられる道具だったのです。
 
また、かつての中国では、王になるのは戦争で勝った人ではなく、持ち回り制だった時代がありました。占いを使い、候補者の中からその時々で運勢のいい人を選んでいたようです。昔の人々は争わずに物事を解決するための手段として「人」を知る研究を深め、それを占いに発展させたのです。
 
一方で、戦に占いが使われることもありました。現代では扱う機会のなくなった「武運」というものです。「運」とは「軍が走る」と書き、「運」に「命」で「運命」。まさに命を賭した戦いが繰り広げられていた時代、占いが果たす役割は今よりも大きかったといえます。日本でも戦国武将が勝利するために占いを参考にしていたほか、自軍の士気を上げるために用いられることもありました。
 
例えば、織田信長が桶狭間の戦いへ出陣する際に兵を集め、「あそこから鳥が飛び立ったら我々が勝てる」と宣言するとその通りに鳥が飛び立ち、兵たちを鼓舞したというエピソードが。実はこの鳥は事前に仕込まれていたそうですが、命を懸ける戦いにおいて、大将の運の良さ、縁起の良さが軍の士気を高めるのに役立つことを証明しています。
 
昔の占いと現代の占いが違うのは、今は時代の流れが速いという点。恋愛のアドバイスにしても、20年前なら手紙のやりとりや電話番号を聞くところから関係性を築かなければいけなかったのが、今はスマホで直接メッセージを送れる時代です。その分、“想い”の深さが違いますよね。それを考慮して、今はあえてゆっくり物事を進めるようにアドバイスをしています。このように、現代版へどうアレンジするかが占い師の腕の見せどころでもあります。

占いを参考にする人と そうではない人の違い。

占いを利用するメリットとは何でしょうか? 占いは帝王学でもありました。今でいえば自分の国は会社、王様は社長です。会社社長や経営者に当たる年輩の方ほど占いを参考にしているのはそのためです。相談内容の金額のケタが違うこともありますよ。
 
日々忙しく働き、重い責任を担っている経営者ほど占いを使うに越したことはない。断言できます。なぜなら迷っている時間がもったいないからです。条件はほぼ同じ2人のどちらを採用するか? 決定的な決め手に欠ける場合でも、占いなら「この人はすぐに辞めてしまうはずです」などベターな選択をアドバイスできるので、瞬時に判断を下せます。
 
占いは指針がない時に道具として使うのが正解。どんなに考えても結論の出ない時間をほかのことに使えますから、社会的地位の高い、忙しい人ほど活用する理由はこれにほかなりません。
 
運や縁を否定してすべてを現実的に生きている人は大成しません。今、自分がこうして生きていること自体が奇跡であり、運がいいのです。受験生は「神社で合格祈願をしたからきっと合格できる!」と、見えないものに誓うことで頑張る力が湧いてきますよね。人は皆、空想や妄想、希望を糧に生きています。現実ばかりを見ていると必要最低限のことしかできなくなり、食事を楽しむことすら時間の無駄になってしまいます。そんな生活をしていたらさらなる発展は期待できないでしょう。
 
男性は特に、自分は過酷な競争の中を勝ち抜いて結果を手に入れてきたと思いがちです。しかし、人は皆、誰かのおかげで生きている。それを認めないのはもったいないことです。占いでも、都合の良いことばかり聞いていては成長しません。耳の痛い忠告こそ、もっと良くなるためのアドバイス。どう活かしていくかが大切です。

良いことを言われたら 自分から当てに行け!

こんなエピソードがあります。大企業に勤める人を占い、「将来社長になりますよ」とお伝えしました。社内にはほかにも社長候補がいましたが、彼はその時から「自分が社長になるのか!」と意識するようになりました。そうすると、自然と所作が変わってきて、未来の社長らしい振る舞いをするようになったそうです。数年後、彼は社長に就任しました。
 
占いで良いことを言われても、待っているだけではダメ。受け身ではなく、本人が「当てに行く」気持ちで行動することが後押しになるのです。「1年後に結婚する」
と言われたら、最低半年は付き合うとして半年以内に出会うために行動を起こしますよね。何もしないでいたら何も起こりません。
 
斜に構えていてはつまらない。思い切り乗っかってしまうのが占いを楽しむ秘訣です。スポーツ観戦も、選手やルールを知らなくても参加した方が楽しいでしょう? 女性が夢中になる占いって、何が面白いのだろう? 自分も経験しながら、その魅力を探ることを楽しんでみてはいかがでしょうか。

良くない時期こそ 視野を広げるチャンス。

僕が編み出した「五星三心占い」では、良い時期は3年、良くない時期が9年続きます。何も努力しなくても望んだものが手に入る3年と、努力をし続けないといけない9年。普通に考えれば良い3年間の方が充実しているように思えますよね。
 
ところがある経営者は良くない9年のほうが成果を手にした実感があったのだそうです。良い3年間は楽をして成果を得られる時期ですが、その間は不安だったそう。手軽に結果を手に入れること=開運ではなく、土台となる努力の積み重ねがあってそこへ運を作用させることが開運ですが、この方にとっては、困難を克服しながら乗り越えた期間の方が印象に残っていたのでしょう。
 
占いは立ち止まるべき時も教えてくれます。良くない時期は、実はとても大切。「少し止まる」と書いて「歩」む。電車に乗っている時は速すぎて車窓から見えなかった景色も、歩くと色々な発見がありますね。これまでとは違ったものに目を向け、視野を広げてくれるその時間こそ必要なのです。
 
占いを使って運気を知ることは、決して運任せにするということではありません。良いタイミングに乗り、悪い時期は動きを控える。沼地に家を建てないようにアドバイスをするのが占いです。どちらも同じくらいの努力をしたとして、+αで運を持っている人のほうにチャンスは訪れるもの。これまで見てきた運が良い人の共通点は、いつもニコニコしていてコミュニケーション力がある人。ブスッとしている人は、同じ努力をしても最後の最後で運を逃してしまいがちなのです。
 
また、幸運と不運は紙一重。その人にとって辛いと感じる状況も、ある人にはむしろラッキーな出来事かもしれません。例えば、戦争が勃発して困る人がいる一方で、武器が売れて儲かる人も確実に存在します。完璧な不運はなく、幸運になる人もいる。それが物事のバランスなのです。「今、自分は不運だ」と感じているなら、それは自分への課題だと捉えてみましょう。努力次第で克服できる可能性が残っているのではないですか? 病気による不運もありますが、生活習慣などの原因がある場合は不運ではなく「結果」です。
 
宝くじで大金が当たることは幸運でしょうか? 僕は不運だと思います。使い切れないほどの大金を手に入れても、それは自分の力で稼いだお金ではありません。自分自身にお金を生み出す力がついたわけではないのです。もう一度生み出すことはできないので、どんどん減っていくその大金を維持できるかの心配ばかりになります。
 
皆さんはよく「宝くじ当たらないかなあ」と口にしますが、ビジネスチャンスはどこにでも転がっている時代。自分で稼げる力を身につけた方が、ずっと幸せになれると思いませんか?

仕事・お金・恋愛を 今より充実させる方法

「運」や「縁」を実感する機会が多いのは経営者ですが、全体を見ればサラリーマンが大多数。そんな人たちは、不安定な中で判断力を求められる経営者と違い、安定した立場にあることを感謝して楽しみましょう。さらに、“会社のため”よりも“社長のため”に生きてみる。一点突破で社長と仲良くなれれば安泰です。
 
給与に不満があるのなら、もっと本気で仕事に取り組みましょう。見返りだけを求めていてはダメ。今よりも3倍は働くことができるはずです。お金に対する意識を変える開運法は、高い財布を持つこと。月収の5分の1程度の財布を持ちましょう。月収25万円の人が5万円の財布を買うのは勇気が必要ですが、それによって「自分にはお金がある」「この先もお金を稼ぐ」という覚悟ができます。また、ケチケチしないで使うべきモノにはお金をかける、お金持ちが着ていそうな服を着るなどもいいですよ。
 
これは恋愛・モテにおいても重要です。女性は現実的ですから、男性の身だしなみから生活力のある人を判断しています。お金を持っていそうな人とは、ズバリ大人の男。判断されるポイントは、年相応かそれより少し上の年齢に見合った格好をしているかどうか。時計、鞄、靴にはお金をかけて損はありません。少しでも清潔感を演出できるよう、女性の視界に入りやすい口元(ひげ、歯)や、鼻のお手入れは念入りに。
 
当たり前ですが、一流を知っている人はモテます。サラリーマンが学生御用達のチェーン居酒屋にいてはダメ。精神年齢が幼い男も敬遠されます。マンガやアニメが好きでも、表に出さずに楽しむことはできますよね。かといって当たり障りのない会話では相手の印象に残りません。ふざける時にふざけられる人は強いインパクトを残します。「あの人、こんな話をしていたよね」と記憶に残るようなおもしろエピソードを持っておきましょう。
 
占いに詳しい人もモテます。手相を少し覚えてコミュニケーションに使うのもおすすめですよ。

2018年以降はこうなる!

最後に、2018年以降の世の中の動きを。来年は40~50代の世代が評価される年になるでしょう。コツコツ真面目に働いてきたけれど、まだ日の目を見ていない。そんな人にスポットライトが当たります。大器晩成タイプの人はここで開く可能性があります。
 
ここ数年の“悪いものが暴かれる”時期が終わり、不倫報道も次第に落ち着くでしょう。日本の伝統文化への注目が高まり、2020年の東京五輪まで続きます。年賀状やお歳暮などの日本らしい挨拶などが再評価されるのできちんと行うのが吉。「温故知新」をキーワードに、90年代などちょっと古いもの、懐かしいものを現代風にアレンジするとヒットします。
 
来年は「五星三心占い」の6タイプのうち「カメレオン」の人が幸運に。質の高い真似や模倣のうまい人が活躍しそうです。また、AKB48のような親しみやすい雰囲気から乃木坂46といった正統派な美形の評価が上がります。美男美女に有利な時代ですので、外見を整えて近づく努力を。
 
大きな運気の変わり目は節分とお盆あたりですが、10月12月頃には翌年を予兆する出来事が起こります。この期間に仕事が好調であれば来年も期待できる、というように運勢を先取りできるので、今から気にしておくとスムーズに流れに乗ることができますよ。

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ゲッターズ飯
●タレント、占い

げったーず・いいだ/オリジナルの「五星三心占い」を用いて約5万人を無償で鑑定。芸能界最強の占い師としてブレイク。著書に『2018年版ゲッターズ飯田の五星三心占い』(セブン&アイ出版)ほか多数。

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Ayako Matsuura

本記事は雑誌BRUTUS857号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は857号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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決定版 開運(2017.10.16発行)

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