ライフスタイル

直径7.2m。移設、改装、増築して暮らす、サイロの家。

No. 823(2016.05.02発行)
居住空間学2016
北海道東部、別海町に立つサイロの家。アメリカ製のスチールサイロをカットして移設した。基礎は打たず、地中にダイレクトに埋め込んで固定している。窓は鉄鋼用のカッターで開け、住宅用の既製品をはめ込んだ。
サイロの家の内部。キッチンの配置は北斗さんと妻のあき穂さんで考え、地元の工務店が施工した。半円形のロフト階にはソファを置いてリビングに。天井はウレタン吹き付け。
増築した玄関ホール(風除室)。雪や冷気の吹き込みを防ぐ、北国では必須のスペースだ。正面の白く塗った壁がサイロとの接合部。カーテンで仕切られた一角は北斗さんの書斎。
壁には50㎜の断熱材を入れ、仕上げに15㎜の唐松材を張った。冬はマイナス20℃にもなる別海。一冬分の薪を用意するのも一苦労だが、薪ストーブでの暮らしが気に入っている。
牛舎から続く未舗装の道から、サイロの「我が家」への眺め。外壁にある「HARVESTORE」はアメリカ、ハワード社のタワーサイロの商品名で、消さずにそのまま使っている。
家の向かい側にあるツリーハウス。4畳ほどの小さな秘密基地で、夏には友人が泊まることもある。外壁は屋根用の防水アスファルト。
20年以上手つかずの牛舎の2階に造ったクライミングウォール。通常は床で使う40㎜のぶ厚い板を使用。娘が軽々と登っていく。
ツリーハウス内部。セルフビルドとは思えない完成度だ。「都市生活の経験を経て、体を動かし自分の力でものを作ることの大切さを実感した」と北斗さん。DIY力の高さが窺える。

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渡辺北斗
酪農家

北海道別海町

1975年生まれ。2008年から〈ウルリー牧場〉を運営。妻のあき穂さんは元助産師。娘は4歳と6歳。〈ウルリー牧場〉はかつて現代美術家の大竹伸朗が1年間住み込みで働いた牧場でもある。「酪農に関心のある人はメールください」と北斗さん。100008375652689@facebook.com

photo/
Tetsuya Ito
text/
Tami Okano

本記事は雑誌BRUTUS823号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は823号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.823
居住空間学2016(2016.05.02発行)

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