エンターテインメント

横川シネマ

応援したい映画館

No. 814(2015.12.01発行)
今日も映画好き。
支配人の溝口徹さん。中学生の頃、『ビートたけしのオールナイトニッポン』のはがき職人だったことも。
受付脇の棚には、過去のイベントに出演してくれたミュージシャンのCDや関連書籍なども並ぶ。
溝口さん企画の独自プログラムに加え、横川商店街主催イベントやゲストイベントを日替わりで上映。
横川シネマに続く細い路地の入口。商店街のお散歩マップとともに上映作品のポスターも貼り出されている。

独立系支配人と地元商店街、両輪で回すミニシアター。

 横川シネマの支配人、溝口徹さんは1人で映画館を切り盛りしている。番組編成から映写作業、受付、清掃まで。大学時代から受付や上映会スタッフとして映画館に出入りするようになり、以来、気づけばずっと映画館に関わってきた。
 1999年にミニシアターとしてオープンした横川シネマは、以前溝口さんが広島ステーションシネマ(98年閉館)に勤めていた頃に企画していた自主上映レイトショーが前身となっている。ドキュメンタリーやインディーズ作品を中心に、見どころのあるレアな作品を発掘し上映。ここでしか観られないプログラムを貫いてきた。しかし個性的なラインナップゆえ興行的な厳しさもあり、昨年、地元・横川商店街の働きかけによりリニューアルオープン。多目的ホールとしての新たな側面も加わり、商店街企画の上映や横川シネマを中心とした町を挙げての映画イベントなど、地元の文化発信源としても注目されるようになった。
映画館として純粋に頑張ってるのに、多目的ホールってなんだよ! なんて、悪態をついていたこともありましたね(笑)。イベントだけが先行してモヤモヤしたりもしましたが、うらぶれた映画館というスキがあったおかげで映画以外のカルチャーも吸引し、世界が広がったのも事実。横川シネマを中心に、町全体が活性化するのは嬉しい誤算ですね。場としての力も蓄えながら、このバランスでもう少ししぶとく続けられそうですね」

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横川シネマ

広島広島市西区横川町3−1−12☎082・231・1001。時間別に1日3作品ほどを上映。1スクリーン、客席数70席。作品により料金は異なる。JR横川駅から徒歩3分。ライブなどのイベントも開催。http://yokogawa-cine.jugem.jp

photo/
Shinryo Saeki
text/
Chisa Nishinoiri

本記事は雑誌BRUTUS814号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は814号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.814
今日も映画好き。(2015.12.01発行)

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