ライフスタイル

「残ってきたもの」に敬意を払い自分らしく暮らしたい。

手がかかる部屋。

No. 800(2015.05.01発行)
居住空間学2015
1階のダイニング。築55年、改修前は畳敷きの純和風住宅だった。吊り下げ照明はフィリップス社のエナメルランプ。テーブルとベンチはイルマリ・タピオヴァーラのピルッカ。
ダイニングを通して庭を望める対面式キッチン。カウンター幕板は窯変ボーダータイルを選んだ。子供の落書き用黒板もインテリアに。天井はラワンベニヤ。床は杉板に柿渋塗装。
2階の宮田さんのアトリエ。仕事の打ち合わせもここで行う。ガラスシェードのペンダントライトは、フランス・ホロフェーン社のもの。2階は間取りを変えずに使っている。
庭に面した南側の外壁は傷みが激しく、杉板を張り直した。改修から5年、経年変化で家の佇まいにも違和感なく馴染んでいる。外壁にも断熱材を足して住宅性能を高めた。
居間のペンダントライトとソファは、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人、ジョージ・ネルソン。正面のキャビネットはフランス人デザイナー、R・J・カイエット。
縁側は幅1m35㎝ほどと、通常よりゆったりと造られている。木製のガラス戸や障子の建具は既存のもの。正面のブルーの椅子は、ピエール・ガーリッシュ。
洗面室の壁はモルタル仕上げ。質感のある素材の組み合わせがこの家のインテリアの魅力の一つ。洗面台の下の建具は床の間にあった飾り窓を再利用した。

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宮田一彦

建築家

神奈川県鎌倉市

1966年東京都生まれ。一級建築士。97年、宮田一彦アトリエ設立。2010年に自宅兼アトリエを新宿から北鎌倉に移し、現在に至る。リノベーションの仕事が多く、物件探しから相談に乗っている。ヴィンテージ家具の収集歴は20年近く。家族は、妻と2人の子供+2匹のビーグル。

photo/
Norio Kidera
text/
Tami Okano

本記事は雑誌BRUTUS800号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は800号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.800
居住空間学2015(2015.05.01発行)

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