みんなで食べたら何でもおいしい。朝から大御馳走だがね。|ぎんさん娘姉妹

好きな朝食の話。

No. 798(2015.04.01発行)
続・最高の朝食を。

味噌汁必須! のご長寿朝食。基本は味噌汁とご飯。卵の調理法も副菜も姉妹の好みはバラバラだけど、味噌汁の具は3人ともタマネギが大好き。百合子さんは目玉焼き派。美根代さんは好物のらっきょうと納豆、千多代さんはシラスを毎日食べている。

千多代
昔を思うと、今は朝から毎日おおごっつぉだがね。盆と正月が毎日いっぺんに来とるみたいじゃ。
百合子
昔は味噌汁だけだったもの。
美根代
今時分の季節だと、おっかぁが丸干し大根の味噌汁をよく作ってくれたがね。
千多代
軒下で大根丸ごと干してね。
美根代
それを細かく刻んで味噌汁の中に入れると、が咲いたようにパアッと大根が広がって綺麗だった。
百合子
その味噌汁が甘くてなぁ。ほかは何も入らんで、大根だけでおいしかった。だしも入っとらんのに。
千多代
だしが入りゃんことなぁで。
美根代
今でも味噌汁は毎朝必ず。ご飯と卵とらっきょうと、あと納豆。
百合子
アレは、ちょっと臭いなぁ。
千多代
あの匂いが好きな人もおるんよ。私はシラス。毎日、シラス。ええか悪いか知らんけど、毎朝同じもんばっかり食べてるなぁ。
百合子
それでも丈夫いなぁ。
千多代
私らみんな、お肉も大好き。
美根代
ちゃんと体を動かして、自分で何でも食べる!
百合子
せや。自分で食べれんようになったら終いや。
美根代
年取ったらよう噛まんし、味噌汁と漬物があれば十分だがね。味噌汁でゴクン、ゴクンと何でも流し込んじゃえばええ。
千多代
みんなで食べたら、何でもおいしいのよ。
百合子
ご飯がおいしいと感じられることが、何よりの幸せだがね。
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ぎんさん娘姉妹

写真左/四女・佐野百合子(94歳)
写真中/三女・津田千多代(97歳)
写真右/五女・蟹江美根代(92歳)
100歳の双子“きんさんぎんさん”で知られる蟹江ぎんさんの娘たち。ご飯の代わりに「三度が三度、ぼたもちでも構わない」と、ぼたもちへの愛も語ってくれた食道楽姉妹。

photo/
Fumiko Kawazoe
text/
Chisa Nishinoiri

本記事は雑誌BRUTUS798号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は798号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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続・最高の朝食を。(2015.04.01発行)

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