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パーティで誰を呼ぶべきか。

箭内道彦、エリイ、大根 仁「おなやみ相談室」

No. 797(2015.03.16発行)
あなたにふさわしいモード。

この前、友達が誕生日会を開いてくれました。難しかったのは、呼ぶ人リスト。この人とこの人は仲が悪いとか、この人は大勢の中では空気が読めずに周りが迷惑するとか、いろいろあるじゃないですか。でも、呼ばないとそれがSNSでバレて、気まずくなる時代。予定もない結婚式が今から心配です。(社会学者古市憲寿/30歳/男)

箭内
誕生会は友達が主催であることをしっかり強調する発信を。呼ぶ人リストに本人は一切タッチしてはいけません。自己主催の結婚式はやるべきではないです。ゼクシィのCM作ってるのにこんなこと言うのはマズイですが(笑)。でも、人って普段、時間を縦に切って、いろんな人とうまく付き合っているんだと思うんです。冠婚葬祭は縦軸を横軸に変えなければならない日。ブラックボックスを維持できなくなる瞬間です。でも人が生きていくには絶対にブラックボックスが必要。僕はできるだけそういうパーティを避けています。

エリイ
パーティが開かれるなんて人気者ですなあ。気心知れた仲良しだけ呼べばいいんじゃないですか! 心一つに楽しさを共有できた時にクオリティが上がると思うんです。ちなみに大人数を呼んだ貸し切りパーティみたいなので繊細な主役の人が楽しんでるのは見たことありません。もしやあの外国チックなパーティという性質は日本人に合わないのでは? 和食の旅と称して鼻からワサビを吸いましょう!

大根
ドラマの制作過程のなかでも一番やっかいなのは「キャスティング」です。主役を軸に相手役などのメインキャストを考え、脇役を埋めていきますが、この時、大事なのはバランスです。主役が目立つことは大切ですが、それだけでは作品がグルーヴしません。「なんでこの人がこの役を?」という意外性が物語を引き締めます。また「こいつ誰?」も必要。とかくパーティや祝い事が馴れ合いになりがちなのは「空気を乱さない」ことが優先されるからではないでしょうか? 思い切って別れたカップルとか、仲の悪い同士とか、誰も知らないヤツを一人入れたら、意外な盛り上がりを見せるかもしれませんよ。

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箭内道彦/ライフワークともいえるタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」広告集が発売された。

エリイ/Chim↑Pomのミューズ。作品集『We Don't Know God: Chim↑Pom 2005-2019』が発売。

大根 仁/映像ディレクター。代表作に映画モテキ』『恋の渦』。映画『バクマン。』は2015年公開予定。

illustration/
sigo_kun

本記事は雑誌BRUTUS797号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は797号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.797
あなたにふさわしいモード。(2015.03.16発行)

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