カコンカコンカコンカコン! リズミカルにボールを打ち返す卓球の軽やかな音が、夜の代官山に響き渡りました。この日行われたパーティは、フレッドペリーとナイジェル・ケーボンとのコラボレーションコレクションのローンチを祝したもの。そもそもフレッドペリーの創設者であるフレデリック・ジョン・ペリーはテーブルテニス(卓球)の世界チャンピオンであり、ナイジェルも週に5日練習していたほどの卓球好き。2人の共通項である卓球が、パーティに登場するのは必然的なことでした。
会場中央に置かれた卓球台をよく見ればデザイナーのナイジェル・ケーボンと落語家の三遊亭小遊三師匠が白熱のラリーを繰り広げているではありませんか! 軽快なフットワークと力強い打球を披露した小遊三師匠は「相手にとって不足なし。ナイジェルは自分が勝つまでやるつもりだったよ」とヒートアップした打ち合いを振り返ります。アートディレクターの浅葉克己さんは「練習は週1回しかできないけど、頭の中ではいつも秘密のワザを考えてます。明後日が大会なので、いい練習ができてちょうどよかった」と額の汗を拭いました。結局、最後の最後までボールの小気味良い音が途切れなかったほど、ゲストのみなさんは卓球に夢中の様子でした。
- photo/
- Shimpei Suzuki
- text/
- Hiroya Ishikawa
本記事は雑誌BRUTUS796号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は796号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。