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起き姫

みやげもん

No. 794(2015.02.02発行)
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起き姫 各300円。
厄除けの白河だるま。矢野目だるま、とも呼ばれる。1,800円*7寸(共に渡辺だるま☎024・553・3709)。
起き姫は底部に重りが付いており、起き上がりに。

良き繭と子宝をもたらしてくれる福島の蚕姫。

 カッ! と大きく目を見開く、威圧感満点の福島だるま(写真左下)。もともと“悪を睨みつけて追い払う”という魔除けの縁起物だったため、最初から目が入っている珍しいだるまです。顔のまわりは、唐草模様のような水面を昇る龍が描かれ、これには、火防、つまり、火災防止の願いが込められています。さらに、眉毛は鶴に、口ひげは亀になっているという縁起の塊のようなだるまです。
 毎年、2月10・11日に福島市の羽黒神社で行われる『信夫三山暁まいり』では、参道の出店に大小様々な福島だるまが並びます。その際はぜひ店先の脇で、控えめに売られている起き上がりにもご注目を。実は、こちらが今回の主役である「起き姫」(写真上)。福島だるまとともに作られている玩具で、かつて養蚕が盛んだったこの地域では、良質な繭ができるように、と神棚に飾りました。また、家族の数より1つ多くの起き姫を買い求め、子宝も祈願したそうです。現在ではこの習慣はなくなってしまいましたが、無病息災の縁起物として残り、元来赤のみだったものが、紅白人形となって、今に伝わっています。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS794号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は794号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

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