ライフスタイル

おこもりの過ごし方。

生島淳の僕しか知らないアスリートの秘密

No. 792(2014.12.15発行)
読書入門。

 プロ野球選手の仕事の大部分を占めるのが「移動」。メジャーリーガーだと、アメリカ大陸移動のために5、6時間も飛行機に乗らなくてはいけないし、そうなると、大事になってくるのが機内での過ごし方であります。
 ブルージェイズで活躍した「ムネリン」こと川㟢宗則選手は、チームメイト、特にドミニカなどカリブ海諸国の選手からの人気が高く、「ムネ、一緒に飲もうぜ」と誘われるのだそうだ。何を飲むんですかと尋ねれば、「彼らはテキーラでハッピーですよ、テキーラ。僕ですか? 焼酎」との答え。
 一方、レッドソックスと新たに2年契約を結んだ上原浩治投手の機内の過ごし方といえば、これが読書。特に数年前から東野圭吾にハマっていて、「物語がどんどん進んでいくんで、時間が経つのがすごく早いんですよ」と話してくれたことがある。これまでの私の取材経験からいえば、投手と捕手はミステリが好き。やっぱり、伏線の張り方とか、いろいろ考えることが多いから?
 そういえば、「ミスター」こと、長嶋茂雄さんの伝説として生きているのがその愛読書。マスコミを連れて冬の山ごもりに行くと、最初だけニット帽をかぶって走ったりしてサービスした後、そのあとはこもって読書に励んでいたという。それが宮本武蔵の『五輪書』。これって、本当? それとも単なる伝説? いかにもミスターらしいエピソードですね。

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いくしま・じゅん/スポーツジャーナリスト。著書に『箱根駅伝コトバ学』など多数。

illustration/
土車大八

本記事は雑誌BRUTUS792号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は792号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.792
読書入門。(2014.12.15発行)

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