ライフスタイル

鬼ようず

みやげもん

No. 788(2014.10.15発行)
木の椅子と木工
約50㎝の鬼ようず。3,800円。☎0838・23・3000。
大型鬼ようずは揚げるのにも数人がかり。
空高く揚がる鬼ようず。今年の全国凧揚げ大会は10月18日・19日の2日間。

空高く舞い上がり男子の大きな出世を願う見島の凧。

 山口県萩市の沖合45㎞という山口県の最北に位置する島、見島。この島には、古くから、長男が誕生した家が、親戚や友人たちを集め、正月に大きな凧「鬼ようず」を揚げるという風習があります。ようず(揚子)とは、凧のこと。この凧が高く揚がれば揚がるほど男子は出世するといわれています。凧一面に描かれた鬼は、恐ろしい形相で長男を厄災から守ってくれるとされ、凧揚げのあとは、凧を子供の寝室の天井から吊り下げて常に見せておくと強い子に育つ、と信じられています。目には紙の房が付けられており、これは鬼の涙で、強いだけでなく、心優しい子になってほしいという願いから。
 かつては見島に凧作りの名人が数多くいたのですが、現在は数人になってしまったとか。今回ご紹介しているのは多田源水氏の作品。名人として知られた先代源水の後を受け継ぎ、66歳の今も見事な筆さばきで迫力ある鬼ようずを描き続けています。毎年10月に見島で行われる全国凧揚げ大会では、畳1畳ほどのサイズがある超巨大な鬼ようずが大空を舞う姿も見ることができます。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS788号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は788号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.788
木の椅子と木工(2014.10.15発行)

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