ラ・トリプレッタ/ガレオーネ

グルマン温故知新

No. 785(2014.09.01発行)
強い酒、考える酒

住宅街ピッツェリアの最新形は料理も充実。

武蔵小山〈ラ・トリプレッタ〉ではピッツァ窯で魚料理を難なく仕上げ、都立大学〈ガレオーネ〉では手打ちのパスタでアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを出す。住宅街を控えた立地ではピッツェリアといえども実に器用で充実したメニューが揃い、満足度高し!

チーロ トマトソースを使わないビアンカ(白い)ピッツァ。修業先の師匠・チーロさんがよく焼いてくれたピッツァ。太田さんにとっては思い出深いピッツァなので「チーロ」と名づけた。モッツァレラチーズ、プチトマト、サラミ、バジルの組み合わせ。1,450円。最もシンプルなマルゲリータは950円。

タコとジャガイモとセロリのサラダ 軟らかく煮たタコとホクホクのジャガイモ、シャキシャキのセロリ。インパクトのある素材のサラダ。900円。ほかにもカプレーゼやオリーブ、ピクルスなどがあり、盛り合わせも可能。3種1,200円。

今日の築地の一皿 “柳の舞”=メバルの一種を丸ごと、まず焼き色をつけてからバットに入れて、ピッツァ窯で火を入れる。オーブンよりもはるかに高い温度で火が入るピッツァ窯料理。この日は100g 800円。写真は300gで2,400円。

ラ・トリプレッタ

●武蔵小山

商店街よりにぎわう武蔵小山の新名所。

 2月にオープンして以来、あっという間に行列のできる人気店になった〈ラ・トリプレッタ〉。薪窯はナポリから職人が来て作る〈ステファノ・フェッラーラ〉製。生地には、ナポリで最も信頼されているカプート社の小麦粉を使用。そしてオーナーでピッツァイオーロを務めるのが名店〈マリーノ〉で修業した太田賢二さん。まさにナポリピッツァのアイコンをすべて揃えたかに見える。しかし、この店の強さはそれだけじゃない。料理の担当、川田恭大シェフが前菜、メイン、ドルチェまで、きちんとこなし、厨房では一時も止まることはない。
 1人で来てピッツァとワインで15分で帰る人もいれば、ワインと肉の炭火焼きの盛り合わせをじっくり楽しむグループもいる。「1日280枚焼いた時は、生地を仕込みながらでした」。それでも売り切れ仕舞いにしない。むしろ、仕込みの時間を早めて涼しい顔で対応する。それがピッツァ屋の本分だという。

アルフィレット トマトソース、モッツァレラ、バジル、パルミジャーノに、プチトマト。1,200円。生地は普通のナポリピッツァは250g使うが高田さんは140g。料理の一品として考えているので生地自体はとても軽い。高田さんは2店を行き来し、ここには金・日。移動時はピッツァを焼く時に欠かせないパーラ(コテ)を持参。

自家製キタッラのAOPフェッラーラ風 ピッツェリアでは珍しいパスタもあり。しかも手打ちで〆用なので50g単位でオーダー可能。お腹いっぱいのはずが、ピリリと辛いアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノだとスルリと食べられてしまう。50g 600円。

骨付き仔羊のスコッタディート ローマ風カルチョッフィ添え 表面を炭火で香ばしく焼いたニュージーランド産仔羊。肉はロゼに。アーティチョークとの組み合わせは代表的なローマ風。3,800円。炭火焼きはほかに豚、鶏、鴨など。

カテゴリの記事をもっと読む

ラ・トリプレッタ
●武蔵小山
ワイワイ、ガヤガヤ。
賑やかに盛り上がるなら。
2人で食べて飲んで
8,000円前後。
03・6451・3537

●東京都品川区小山3-13-12。11時30分~14時30分LO、17時30分~22時30分LO。第3火曜休・不定休。交通:東急目蒲線武蔵小山駅から徒歩2分。テーブル36席、カウンター6席。ランチ1,0
00円~、夜はアラカルト。ワインはマネージャーの金井暁さんのセレクト。なんと州都ナポリがあるカンパーニャ州のワインのみ約50種と徹底している。グラスワイン500円~。ボトル2,800円~。ちなみに太田さんと金井さん、川田シェフは8年ほど前に中目黒の〈サルバトーレ〉で知り合い、気が合った仲間同士。太田さんはその後、ナポリで修業し、帰国後、〈ナプレ〉でチーフピッツァイオーロを務め独立。

ガレオーネ
●都立大学
カウンター席はピッツァ
マニアの特等席。
2人で食べて飲んで
10,000円。
03・6459・5139

●東京都目黒区中根1-7-3。11時30分~14時LO、18時~23時LO。月曜休(祝日の場合は火曜休、10月から無休)。交通:東急東横線都立大学駅から徒歩2分。6月23日オープン。ランチ1,080円、2,160円、3,240円、夜はアラカルト。カウンター6席、テーブル26席、個室1(~8席)。生青のりのゼッポレ500円、マルケ州産サマートリュフブルスケッタ添え600円。ピッツァ・マリナーラ・ビアンカ900円、ガレオーネ(モッツァレラ・自家製豚バラ肉のハム、ホースラディッシュ)1,800円、ガルムでマリネした鹿児島県産黒豚2,800円。濃厚なプリン500円。グラスワイン600円~。ボトルワイン3,500円~。

photo/
Muneaki Maeda
text/
犬養裕美子

本記事は雑誌BRUTUS785号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は785号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.785
強い酒、考える酒(2014.09.01発行)

関連記事