ロエベの新しいストアコンセプト「カサ ロエベ」を世界で初めて取り入れた〈カサ ロエベ 表参道〉が誕生。同ブランドのクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンも来日しオープニング レセプションが行われました。
ショップは地下1階から2階までの3フロア構成で、1959年にマドリードのセラーノ店を手がけた建築家ハビエル・カルバハルにインスパイアされたデザインが随所に見られます。特に印象的なのは1階の天井部分。めのう石を使ったエメラルドグリーンの天井装飾は、セラーノ店のキャノピー(ひさし)を今に蘇らせたものです。
全体として現代的、先進的でありながら、スペイン語で住宅を意味する“カサ”がコンセプトなだけあって、イタリア・ムラーノ島のガラス製ランプや、英国のアンティークのテーブルなど、温かみを感じるディテールが居心地のいい空間を演出しています。
またオープンを記念して、益子の濱田窯とコラボし、3代目・濱田友緒氏がロエベのアイテムからインスピレーションを得て制作した陶器作品を展示。パーティでは、そんな和洋折衷の空間に、2015春夏メンズコレクションをまとうモデルが登場。さまざまな要素が折り重なる先に、ロエベの新たな世界観を感じ取ることができました。
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- Hiroya Ishikawa
本記事は雑誌BRUTUS784号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は784号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。