ライフスタイル

川越だるま

みやげもん

No. 782(2014.07.15発行)
辛いから。旨いから。
一つ一つ手張りするのは新後継者の矢嶋美夏氏。だるまは高さ約12㎝で1,900円。約11㎝ 900円、約9㎝ 700円も。注文は矢嶋氏の工房へ手紙でのみ受け付け中。〒350−0811 埼玉県川越市小堤528−14。

通好みのだるまが若い手によってふたたび復活。

 明治時代に生まれた川越だるま。もともと川越大師喜多院の縁日を取り仕切っていた人物が、そこで売られていた様々な関東のだるまを参考に作り始めたといわれています。次第に農家の農閑期の仕事となりましたが、販路は大きく広げずに、川越大師喜多院で行われただるま市での販売を主にしていたので、市を訪れた近郷の人たちや、だるま収集家のみが知る、とても貴重なだるまです。眉毛をよく見ると、「寿」という文字が書かれており、越谷だるまに代表される武州だるまの特徴が見てとれます。また、多くの武州だるまが機械による真空成型で大量生産される中、川越だるまは今でも昔ながらの手張りで作られており、凸凹とした素朴な風合いに。表情もおだやかで優しく、見ていてとても気分の落ち着くたたずまいのだるまです。
 昭和50(1975)年に一度途絶えてしまったものを、全日本だるま研究会の会員が復活を手助けし、製作を再開していましたが、高齢で体調をくずされ、近年製作が再中断していました。そこに先日、30代の若い会員が後継者として名乗りを上げ、立派に再復活を遂げています。

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edit/
Shogo Kawabata

本記事は雑誌BRUTUS782号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は782号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.782
辛いから。旨いから。(2014.07.15発行)

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