「掘ったイモ、どこやった?」

戌井昭人『沓が行く。』

No. 781(2014.07.01発行)
ドラマがつまらないなんていったのは誰だ!

 掘りつづければ出てくると聞いたのだけれど、掘っても掘っても、出て来ません。おかげで辺りは穴だらけ、このままでは、おのれが穴の中へ落ちてしまいそうです。でも、本当は、そこが、おれにはふさわしい場所なのかもしれません。もし、あなたが、いつの日か穴を掘ることがあるとしたならば、わたしが出てくるかもしれません。そのときは、優しく手を差し伸べてください。イモを一本プレゼントします。

いぬい・あきと/〈鉄割アルバトロスケット〉主宰。劇作家、小説家。小説『すっぽん心中』(新潮社)で、第40回川端康成文学賞受賞。

本記事は雑誌BRUTUS781号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は781号発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。掲載されている商品やサービスは現在は販売されていない、あるいは利用できないことがあります。あらかじめご了承ください。

No.781
ドラマがつまらないなんていったのは誰だ!(2014.07.01発行)

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